丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日大で活躍、アマ37冠で92年にプロ入り。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制している丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日大で活躍、アマ37冠で92年にプロ入り。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制している
東京オリンピックまで2年(※写真はイメージ)東京オリンピックまで2年(※写真はイメージ)
 ゴルフの「JOC認定オリンピック強化指定選手」が発表された東京オリンピック。しかし、丸山茂樹氏はその試合形式に不満を漏らす。

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 自宅のあるアメリカのロサンゼルスに戻りました。例年通り、3月下旬までこちらで過ごす予定です。さすがに暖かくて、日中の気温が25度になる日もあります。

 慢性の亜脱臼に苦しんでる左手親指に負担が少ないよう、ベースボールグリップに取り組んでます。続けて何球も打つと負担はあるんですけど、とりあえずはショートアイアンで1日100球ぐらい打ってます。

 日本では2020年の東京オリンピックへ向けて、18年の「JOC認定オリンピック強化指定選手」が発表されました。男女別に設けられた選考基準を満たし、申請があった中から、男女の上位8人ずつが選出されたんです。男子は、松山英樹、小平智、宮里優作、今平周吾、時松隆光、片山晋呉、片岡大育(だいすけ)、宮本勝昌。女子は鈴木愛、畑岡奈紗、川岸史果、上田桃子、笠りつ子、成田美寿々、比嘉真美子、菊地絵理香という顔ぶれです。

 これらの選手は来年3月31日まで、国立スポーツ科学センターとナショナルトレーニングセンターの施設を利用でき、メディカルチェックや栄養チェック、心理チェックなどを受けられます。

 早いもので東京オリンピックまで2年となりました。僕はリオデジャネイロ大会に続いて日本代表のヘッドコーチを務めますが、前回と同じで試合形式が個人戦になっちゃったんで、なんともやりようがない感じです。聞かれたことにどう答えていくか、ぐらいですね。

 前回は世界のトップ選手に辞退者が続出しましたけど、今回は日本での開催だし、選ばれた人はみんな来ると思いますよ。イベントとしては大成功するでしょうけど、個人戦っていうのがね。団体戦じゃないと、「オリンピック」って感じじゃないですよね。まさに普段のツアーの1試合みたいで。なんだかなあ、と思っちゃいます。

 
 話は変わりまして、米PGAツアーの「ソニー・オープン・イン・ハワイ」(1月11~14日、米ハワイ州ホノルルのワイアラエCC)で、片岡大育(29)が18位に入りました。去年12月のマルジュニアにお手伝いで来てくれた、ナイスガイです。

 目標だった米ツアー初のトップ10には届きませんでしたけど、正月1発目の試合にしては、感触よく終われたんじゃないでしょうか。正直、こっちでテレビを見てるとあまり映らないんでよく分かりませんでしたけど、ショットメーカーだけに、安定したティーショット、セカンドショットが打てたんでしょう。

 もともと海外志向が強い男です。国内ツアーでは15年から毎年1勝ずつしてて、着実に力はついてきてると言えるでしょう。ここからは、精度を少しずつでもいいから高めていくことでしょうね。ギリギリするような勝負を勝ちきるために、自分には何が足りないのか。そこを見つけて、磨いていくことが必要になってくるでしょうね。いまはまんべんなく上手ですけど、何か一つ「これだ」っていうとっておきの武器を見つけるのが大事かなと思います。

 この先、ミャンマー、マレーシア、オーストラリアと転戦するそうなので、しっかり体調管理をして、飛躍の年になるよう頑張ってほしいです。

週刊朝日 2018年2月2日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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