キムラ:えりさんだけは、ご自分が演出するとき、ブランチ役は私に、って言ってくださったんですけどね。でも、そのときは自分がステラをやるっておっしゃって。私が姉で、えりさんが妹か……。
林:でも、すごくいいと思う。私、それ絶対見たい。ステラの夫のスタンリーは誰がやるんですか。
キムラ:「誰がいいかなあ」ってえりさんとも想像して楽しんでいるんですが、これがなかなか決まらない(笑)。スタンリーは、ドロドロで汗ビッチョビチョの、働いても働いても貧乏な労働者階級というのが私のイメージなんですけどねえ。
林:話を聞いただけでワクワクしてきちゃった。その企画、ぜひ実現させてください。私、「お金を出してほしい」と言われたら、ちょっとぐらいは出します、『西郷どん!』の印税で(笑)。あ、鈴木亮平さんなんかどうかしら。「西郷どん」が終わったら。
キムラ:林さん、キャスティングで参加してください。早速えりさんに電話して、「林さんに力強く後押しをしていただいた」と伝えておこう。そんなに真剣に受け止めていただけるとは思いませんでした(笑)。林さんとえりさんとは、どちらでお知り合いになったんですか。
林:私たちデビューがほぼ一緒で、対談したりして何となく仲良くさせていただいているんです。でも、彼女の劇団3○○って難しくてよくわからないんです。
キムラ:夢の世界の中でのお芝居って感じですから、確かに言葉で感想を表現するのは難しいかもしれないですよね。
(構成/本誌・直木詩帆)
※週刊朝日 2018年1月26日号