松居は15日に“緊急会見”。船越について問われると「大っ嫌いです」「別の世界、星の人。真っ赤な赤の他人様」と語気を強めた。離婚については「本当に夢がかなって、年内に人生の大掃除をすることもできた」と満面の笑みで語った。

「一線は越えてない」発言が話題になったのは元SPEEDのメンバーで、自民党の今井絵理子参議院議員。神戸市議との“略奪不倫”疑惑が7月、週刊誌で報じられ、釈明に追われた。お相手の市議は政務活動費の不正請求疑惑が浮上し辞職。説明責任を果たさぬまま幕引きを図る姿は、お粗末な“SPEED辞職”とも揶揄された。

 3度目の不倫疑惑が報じられたのが女優の斉藤由貴。9月に不倫を認めて文書で謝罪し、複数のCMと来年の大河ドラマ「西郷どん」の降板が発表された。今回の不倫騒動で背負う違約金・損害賠償金は約4億円にも上るとされる。12月23日公開の映画でカムバックを果たすが、くしくも題名は「リベンジgirl」。2018年はリベンジの年となるか。

 沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり。ビッグカップルの結婚も相次いだ。“15歳差婚”は女優の佐々木希と、お笑いタレント・アンジャッシュの渡部建。9月にはEXILEのTAKAHIROと女優の武井咲が“授かり婚”を電撃発表した。

■麻央さんが死去 海老蔵の思いは

「愛している、と言って、彼女が……その一言を言って。(中略)本当にそれで、そのまま、旅立ちました」

 日本中の涙を誘ったのは小林麻央さんの死。乳がんを患い34歳で亡くなった妻への思いを、涙ながらに語った歌舞伎俳優・市川海老蔵の姿は多くの人の胸に迫るものがあった。

「初めて会った時の彼女から、今日の朝まで全部。全部です」

「麻央さんのどういう表情が思い浮かんできますか」という問いへの言葉には、7年間の結婚生活、そして2年8カ月にわたる闘病生活に寄り添ってきた、時間と絆の強さがにじんでいた。

 麻央さんの死から半年。海老蔵は現在、シングルファーザーとして幼い2人の子どもを抱えながら舞台などで頑張っている。

「舞台から離れると、子どものご飯の心配ばかりしている優しいパパ。麻央さんが残した宝物である2人の存在が、海老蔵さんを奮い立たせているのでしょう」(歌舞伎関係者)

 海老蔵は今年最後の舞台を終えた11月末から、子ども2人と麻央さんの家族とともにハワイに旅行した。40歳の誕生日を迎えた12月6日(現地時間)には、自身のブログに抱負をこうつづった。

「40歳!一番なりたかった年代にいよいよなれた!!!すごくうれしいです。(中略)男の色気や思考優しさをドンドン身につけていこうと思います」

 とはいえ、妻を失った悲しみはまだ癒えていない。

「まだまだ悲しさが底から溢れてくる」

 8日のブログには、こんな切実な思いもつづられた。

海老蔵の2018年は、1月3日から始まる舞台「初春歌舞伎公演」(新橋演舞場)で幕を開ける。「1~2年後」と目される十三代目・団十郎の襲名に向け、多忙な日々になりそうだ。4月には、長女の小学校入学も控えている。悲しみを乗り越え、奮闘するその姿に、今年も多くの人が勇気づけられるだろう。(一部敬称略)

(本誌・上田耕司、太田サトル、松岡かすみ、大塚淳史、吉崎洋夫、秦正理、直木詩帆)

週刊朝日 2017年12月29日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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