■「生粋のファンに認められることを願う」DJ役/ベニチオ・デル・トロ

 1977年の夏のニューヨーク。レストランにいると、知らない人が僕のテーブルに来て、たった今観たばかりの映画のパンフレットを渡して「絶対に観るべきだ」と言ってきたんだ。それがスター・ウォーズとの出会いさ。僕の友達にも生粋のファンが多いから、彼らに認めてもらえることを祈っているよ。

 DJは日和見主義者で、相手を苦境から救うこともあれば、突き落とすこともある。善か悪かの境界線上で遊んでいるんだ。善人であっても、時として汚いことをしたり堕落したりもするということを、フィンに教えようとしているね。

<新キャラクター>
DJ/ぼろぼろに着古した衣服をまとい、情熱に欠ける態度で、鋭い知性と熟達した技能を隠す、謎めいた存在。カジノの惑星カントー・バイトにいる

Benicio Del Toro/1967年、プエルトリコ生まれ。「トラフィック」でアカデミー賞助演男優賞、ベルリン国際映画祭男優賞受賞

■「撮影初日、Cー3POにハグしてもらったの」ローズ・ティコ役/ケリー・マリー・トラン

 撮影の初日に現場に入っていくと、そこにCー3POがいたの。(演じている)アンソニー・ダニエルズのところに行って、ハグしてほしいとお願いしたわ。人生最高の体験だった。新しいキャラクターと昔からのキャラクターが混在するなんてクレイジーだわ。しかも自分がそのなかにいるなんて!

 ローズはレジスタンスの一員。姉は狙撃手で英雄視されているけど、彼女は整備をしている平凡な人。ある出来事がきっかけで、憧れの存在であるフィンと出会い、一緒にカジノの惑星カントー・バイトに行くの。二人は映画を通じて関係性が深まっていくのよ。

<新キャラクター>
ローズ・ティコ/レジスタンスのメンテナンス・クルーの一員だが、フィンとともに思いもよらぬミッションを担うことになる。

Kelly Marie Tran/1989年、米カリフォルニア州生まれ。テレビドラマに多数出演。今作で長編映画デビュー

週刊朝日  2017年12月22日号より抜粋