「僕は正直言って帰りたいんです」パリ在住の辻仁成、本音がポロリ? (2/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「僕は正直言って帰りたいんです」パリ在住の辻仁成、本音がポロリ?

直木詩帆週刊朝日
辻仁成(つじ・ひとなり)/1959年、東京都生まれ。81年にロックバンド「ECHOES」を結成。89年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞し、作家デビュー。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語翻訳版でフェミナ賞の外国小説賞を受賞。『冷静と情熱のあいだ Blu』『右岸』など著書多数。映画監督や演出家としても活動している。2003年からパリ在住。17年4月から日本経済大学特任教授。近著に『エッグマン』。(撮影/写真部・岸本絢)

辻仁成(つじ・ひとなり)/1959年、東京都生まれ。81年にロックバンド「ECHOES」を結成。89年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞し、作家デビュー。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語翻訳版でフェミナ賞の外国小説賞を受賞。『冷静と情熱のあいだ Blu』『右岸』など著書多数。映画監督や演出家としても活動している。2003年からパリ在住。17年4月から日本経済大学特任教授。近著に『エッグマン』。(撮影/写真部・岸本絢)

林:ムッシュー、すごい(笑)。

辻:根回し根回し(笑)。

林:それは息子さんをパリ大学とかに入れたいから?

辻:きちんと大学は出てほしいと思いますね。彼は去年、落第しそうだったんです。でも、やる気を出せば絶対できる子だと思ったので、「お父さんもわからないけど、一緒に勉強しよう。夜食をつくるよ」と言って二人三脚で頑張りました。家庭教師とも協力してね。

林:ほォー。

辻:息子には好きなユーチューバーがいるんですが、その人はグランゼコールというフランスの東大みたいな大学に通っている人なんです。フランス語のユーチューブって、科学、物理、歴史などの学問をわかりやすく教えてくれるものが人気なんですよ。それを一緒に見て、中身について議論する。続けているうちに、勉強が好きになっていったんです。今年は成績が上がって、いちばん上のクラスに入りました。

林:すごいじゃないですか! あちらは成績が悪い子も入れる大学がたくさんあるのではないでしょう?

辻:真逆ですね。大学に入ることそのものが難しい。日本みたいにお金を出せば誰でも入れる大学は存在しないと思います。バカロレアという日本の昔の共通一次試験みたいなのを受けて、ある程度の成績をとらないと大学に入れない。点数によって行ける大学が決まるんですね。

林:なるほどね。

辻:フランスには学習塾がない。その分中学生も、学校で出された宿題をこなすだけで夜の1時ぐらいまでかかるんです。宿題をみるとわけのわからない分数の計算式が並んでいたり、覚えなきゃいけない詩が100編くらいあったりするんです。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい