東京・池袋の選挙事務所で23日午前0時過ぎに敗戦の弁を述べた若狭勝氏(撮影/多田敏男)
東京・池袋の選挙事務所で23日午前0時過ぎに敗戦の弁を述べた若狭勝氏(撮影/多田敏男)
東京・池袋の選挙事務所で23日午前0時過ぎ、敗戦で頭を下げた若狭勝氏(撮影/多田敏男)
東京・池袋の選挙事務所で23日午前0時過ぎ、敗戦で頭を下げた若狭勝氏(撮影/多田敏男)

 東京10区では希望の党から出馬した自民党前職、若狭勝氏(60)の小選挙区での落選。比例復活も叶わなかった。

【写真】敗戦… 頭を下げた若狭勝氏

 希望の党の立ち上げメンバーであり、小池百合子代表の最側近としてテレビに何度も登場。小池氏の衆院議員時代の地盤を引き継いでいたが、「排除」発言をきっかけとする逆風に見舞われた。

「自民党の受け皿に希望の党がなり得なかった」

 東京・池袋の事務所に23日午前0時前に現れた若狭氏は、淡々とこう語った。

 敗因については、立憲民主党ができたことで野党の票が分断されたことも挙げた。
さらに小池氏の排除発言が響いたことにも触れ、悔しさをこうにじませた。

「排除という言葉がだいぶ強すぎることもあって、希望から立憲民主への流れが加速された」

 小池氏は選挙戦の初日と最終日に東京・池袋に応援に駆けつけた。

 おひざ元だけに負けられない戦いだったが、ふたを開けてみれば自民党に大きく離された。

「盟友」の落選は小池氏の求心力低下を象徴している。若狭氏は小池氏の地盤を失ったことについて、こう頭を下げた。

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