庁がお世話しながら、大手ディベロッパー数社から、新居となる物件情報を聞き取っているという。

「2DKの賃貸マンションで家賃は月30万~40万円台。上限は50万円。千代田、中央、港の都心3区を中心に、渋谷、品川、新宿、文京区も対象です」

 前の3区ならば赤坂御用地や皇居、眞子さまや小室さんの職場に近い。渋谷区の表参道付近には常陸宮邸、目白には眞子さまが「ねえね」と慕った黒田清子(さやこ)さん夫妻のマンションがあり、心強いだろう。

 皇室ジャーナリストの久能靖氏がこう指摘する。

「1963年には、天皇陛下の妹の島津貴子さんの誘拐未遂事件が起きていますので、何よりセキュリティーが重視されます。黒田清子さんはご結婚後も所轄警察署の警備がついていた。眞子さまの新居も、セキュリティーの高い物件を選ぶ必要があります」

 皇室を離れる際には、皇室経済法の定めで「品位保持のため」一時金が支出される。天皇陛下の長女黒田清子さんの場合は1億5250万円が支出された。黒田夫妻が購入したマンションは1億円とも言われる。眞子さまの一時金も1億円を超えるとみられるが、二人ともまだ、経済的に盤石とは言い難い。

 小室さんは現在、一橋大大学院国際企業戦略研究科に在籍する傍ら、昨夏から法律事務所に勤務し、翻訳業務などにあたる。

「弁護士業務を補助するパラリーガルとしても新人ですから、一般の基準に照らしても年収は300万円前後と推定されます。眞子さまは東京駅近くにある、東京大学総合研究博物館が運営するミュージアム『インターメディアテク』に勤務されています。週3日程度の非常勤の特任研究員で、同大の給与基準は240万円から1400万円と幅がありますが、そう高額ではないでしょう」(皇室記者)

 皇族の親戚筋にあたる人物もこう本音を滲ませる。「ごくごく普通のご家庭の小室さんと、結婚後の価値観が合うのか。経済基盤もまだ十分ではない段階での婚約は、早すぎたのではないか」。旧華族の間でも同様だ。ある筋によれば、藤原氏の末裔が集まる「藤裔会」でも、そうした声が上がっているという。

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