ストレスによる体調不良も「呼吸」で改善! 帯津良一のおすすめとは (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ストレスによる体調不良も「呼吸」で改善! 帯津良一のおすすめとは

連載「貝原益軒 養生訓」

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週刊朝日#健康
無意識に繰り返している呼吸を意識的に行うことで、健康をもたらす「呼吸法」になる (※写真はイメージ)

無意識に繰り返している呼吸を意識的に行うことで、健康をもたらす「呼吸法」になる (※写真はイメージ)

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。帯津氏が、貝原益軒の『養生訓』を元に自身の“養生訓”を明かす。

*  *  *
【貝原益軒 養生訓】(巻第二の61)
呼吸は人の鼻よりつねに出入る息也。呼は出る息也。
内気をはく也。吸は入る息也。外気をすふ也。
呼吸は人の生気也。呼吸なければ死す

「呼吸は人の生気也。呼吸なければ死す」

 まさにこの通りです。呼吸は生物が外界から酸素を取り入れ、二酸化炭素を放出するための生理現象で、生命維持に欠かせません。これを人は「おぎゃあ」と生まれたときから四六時中、無意識に行っています。平均すると1分間に約15回、1日に2万1600回です。

 この無意識に繰り返している呼吸を意識的に行うことで、「呼吸法」になるのです。通常は無意識下の呼吸を意思の力でコントロールすることができる。これが養生にとって呼吸法が重要であるポイントです。呼吸法が身につくと、1日2万1600回の呼吸が変わってきます。寝ている間の呼吸さえも変化すると、私は思っているのです。

 気功、ヨガ、座禅など、いずれもベースは呼吸法です。今でこそ、呼吸法の大切さが知られてきましたが、益軒は江戸時代に着目しているのですからさすがです。さらに、具体的に呼吸の方法を説いています。

「これを行うときには、身を正しく上向きに寝て、足をのばし、目をふさぎ、手をにぎりかため、両足の間を5寸(約15センチ)にして、両肘と体との間も5寸にする。一昼夜の間に一、二度行う。長くやれば、効果が出る」

 これは臨済宗の中興の祖といわれる白隠禅師(はくいんぜんじ)が説いた「内観の法」の原型といえます。50年ほど後輩の白隠禅師は、益軒の教えを踏まえて優れた気功健康法である「内観の法」を生み出したのでしょう。

「上向きに寝て、両足を伸ばし強く踏み揃え、体中の元気を臍輪気海丹田(さいりんきかいだんでん=へそとその下)、腰脚足心(ようきゃくそくしん=腰と足)に充たすようにする」のが「内観の法」です。これを吐く息に気持ちを込めながら行います。肩の力を十分に抜いて、下半身を充実させるのです。内なる生命が集約される気海丹田に意識を集中させます。


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