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清宮の早稲田実は「春のセンバツ」優勝できるか? ライバルの実力

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週刊朝日

2015年以来の甲子園に臨む早稲田実(東京)の清宮幸太郎 (c)朝日新聞社

2015年以来の甲子園に臨む早稲田実(東京)の清宮幸太郎 (c)朝日新聞社

 早稲田実(東京)の清宮幸太郎が甲子園に帰ってくる。19日開幕の第89回選抜高校野球大会。世代屈指の強打者は強烈なライバル心を燃やす全国の強豪たちの「清宮包囲網」をかいくぐれるか──。

「すべての力を出し切って勝つ。(目標は)もちろん優勝です」。1月27日、選抜選考委員会で早稲田実にとって春夏通算50回目の全国切符が決まると、清宮は力強く宣言した。

「スーパールーキー」として甲子園を沸かせたのは2015年の夏。1年生では史上初となる2試合連続本塁打を放つなど、3番打者として4強入りに大きく貢献した。

 2年生は春、夏ともに甲子園の土を踏めなかったが、選手としては着実に成長を遂げた。昨秋の公式戦は11試合で5本塁打。東京都大会を制し、各地区の優勝校が集う明治神宮大会でも準優勝を果たした。

 2年秋時点で高校通算本塁打は「78」。日本ハムの中田翔(87本)やDeNAの筒香嘉智(69本)ら、プロで活躍するホームランアーティストが3年間で積み上げた数字とすでに肩を並べている。3桁も視野に、最終的にどこまで伸ばしていくのかも注目だ。

 技術だけではない。目を見張るのは、人間的な成長だ。秋の大会でも、仲間に声をかけて鼓舞する姿がよく見られた。1年生の4番野村大樹は「清宮さんは打てなくてもずっと声を出している。自分の調子を気にしていない」。

 日本代表入りした1年生の秋のU18ワールドカップでは、気が抜けたようなプレーやベンチ裏にこもって声を出さないことがあった清宮。コーチから「個人の結果よりもチームのことを考えろ」と叱責(しっせき)されたこともあったが、今では考えられない。心身ともに充実したリーダーとなっている。

 早稲田実の戦力としては、投手力に不安を残すものの、清宮と野村の中軸は全国トップクラス。そして何より、彼には球場の雰囲気を変える独特の魅力がある。それは本人も自覚していて、「応援の人たちと一緒になって相手をのみ込んでいきたい」と語る。


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