一律区分に異論続出! 国民にメリットは少ない“75歳高齢者” (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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一律区分に異論続出! 国民にメリットは少ない“75歳高齢者”

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週刊朝日#シニア
「高齢者は75歳から」との提言を受け、行われた緊急アンケートの結果は(※写真はイメージ)

「高齢者は75歳から」との提言を受け、行われた緊急アンケートの結果は(※写真はイメージ)

 日本老年学会と日本老年医学会が1月5日に発表した「高齢者は75歳から」との提言を受け、小誌では緊急アンケートを実施した。20代から80代まで幅広い年齢層から意見が寄せられた。「75歳まで働きたいか」の質問に対して、働きたくないとの回答が半数以上。「働きたい」と答えたのは37.5%だった。

 働き続けることに対し、次のような前向きな意見も少なくない。

「老化を防ぐために身体を使いたい」(53歳男性/正社員)
「最後まで働くことが最大の健康法」(69歳男性/会社役員)
「社会との関わりは生きる活力」(48歳男性/正社員)

 千葉県のアルバイトTさん(67)もその一人だ。

「元気な人は体が続く限り働くべきだと思いました。働いていればいろんな人と会話する機会がある。一緒に働いている、喜寿になる先輩は病気もなく若々しいんです。見習いたいと思っています」

 シニアライフアドバイザーの松本すみ子氏は「まだまだ働きたいという元気なシニアは多いですよ」としつつ、「定年後に再雇用で65歳まで働けたとしても、年金支給年齢が引き上げられると生活不安が増します」とも指摘する。

 実際、アンケートでも複雑な心境が垣間見えた。「働きたい」という回答の中にも、“やむをえず”働かなくてはならないという人も一定数いるようなのだ。

「働かなくては生活ができない」(37歳女性/正社員)
「年金が低く、働かざるを得ない」(64歳男性/契約社員)

 といった後ろ向きの理由も目立った。

 愛知県の自営業Bさん(61)は、こう漏らす。

「家内は70歳くらいまでは働いてほしいと言っています。でも本当は、自由がないし、ゆったり暮らしたい。国民年金では現在の生活を維持することはできないので、働く覚悟はありますが……」

 神奈川県のN子さん(60)は、夫と老後について日々話している。

「同い年の夫は定年後の再雇用で契約社員として働いている。収入は現役時代の約半分ですが、ホームに入る義母の扶養も含め、どうにか賄えている状況です。私たち夫婦にはホームに入るという選択肢は残されていません。デイケアやホームヘルパーなどのサービスを駆使して生きるしかないだろうなと思っています」


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