長谷川博己の金田一耕助は“情緒不安定”系? カトリーヌあやこが批評 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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長谷川博己の金田一耕助は“情緒不安定”系? カトリーヌあやこが批評

連載「てれてれテレビ」

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(c)カトリーヌあやこ

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 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は、「獄門島」(NHK BSプレミアム 11月19日20:00~)を取り上げ、主人公である金田一耕助の狂気に注目した。

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 荒波に浮かぶ黒い島影。鳴り響くロックは、マリリン・マンソン。かつてNHKで、早朝「明るい農村」という番組をやっていた。冷害で実らぬ稲を、悲しい目でみつめる老婆。そのバックに流れていたのは、ジェフ・ベックの冴えわたるギターの音色だった。「農村」&ジェフ・ベックがありなら、「獄門島」&マリリン・マンソンになんの違和感もなしですわ。

 金田一耕助といえば、市川崑作品の石坂浩二。飄々としながらも切れ者の印象。ドラマの古谷一行版は、ちょいエロ(本人イメージ)な人情派。そして今回の長谷川博己、略してハセヒロ版は、金田一史上屈指の情緒不安定耕助だった。

 無残にも美しい連続殺人事件の被害者は、鬼頭家三姉妹、月代、雪枝、花子だ。華やかな振り袖をまとい、けたたましい嬌声をあげる彼女たち。映画だと、出て来た瞬間から「クレイジー」と納得だけど、今回はどうでしょう。花盛りの頭&ビビッドカラーの振り袖って、これ、きゃりーぱみゅぱみゅ風っていうか、普通に最近の成人式。キャッキャ騒ぎ、握り箸でご飯かっ込む姿も、そのまんまギャル。昭和の色濃い時代には、クレイジーに見えた三姉妹も、平成ではノーマルギャルだという事実に戦慄だ。


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