東尾修「WBC初戦先発は大谷だ!」その理由は… (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東尾修「WBC初戦先発は大谷だ!」その理由は…

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
オランダ戦の五回、本塁打を放つ大谷=11月12日、東京ドーム (c)朝日新聞社

オランダ戦の五回、本塁打を放つ大谷=11月12日、東京ドーム (c)朝日新聞社

 来年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ動くサムライジャパン。西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、投手陣を不安視する。

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 来年3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けての強化試合の4試合をテレビで見ていた。投手陣が4試合で29失点か……。はっきりいって、同じような形で本番も点を取られたら、勝ち抜けない。まだ、滑るWBC使用球への対応途上とはいえ、各投手が、自分の一番得意な球を操れていないことが気になった。

 千賀であれば、フォークボールの制球がほとんどついていなかった。これだと直球でカウントを取らなきゃいけないし、自分本来の組み立てはできない。すべての球種を日本の統一球同様に操るように、とは言わないが、自分の軸になる球は操れるようにしないと、本番でも同じことが起きてしまう。

 テレビを見ていて、捕手が1球ごとにベンチを見ているのが気になった。権藤投手コーチから配球のサインが出ているようだったが、サインを出すことは問題ない。だが、その割合が問題だ。個人的な見解だが、WBC使用球への対応を試合の中でどうするかを確認するのが、今強化試合の主眼の一つだったと思う。ならば、投手に投げたい球を投げさせることが前提だ。もし、ベンチからサインを出すのであれば、絶対に選択ミスを犯してほしくない場面に限るべきではないかと考える。

 今はデータがそろい、他国の選手の映像も入手しやすくなっている。それでも、春先の大会で一番重要なことは、選手のコンディションの見極めである。メジャー選手が相手チームにいたからといって、調整不足なら過度に恐れる必要はないし、無名だからといって、マークを怠ると痛い目に遭う。だからこそ、バッテリーが感じたことを最優先すべきではないか。もし、ベンチからサインが全球出ている状況であるなら、すぐに修正すべきであろう。それが理由で投手がリズムに乗れなかった可能性もある。


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