あえてルールを破る? 知花くららが短歌の「字余り」に驚愕!  (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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あえてルールを破る? 知花くららが短歌の「字余り」に驚愕! 

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(※イメージ)

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永田 ふふふ。土屋文明という歌人がいて、彼なんかものすごく字余りですし、くららさんも好きな前田夕暮の恋の歌「木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな」も絶妙な字余りの歌です。

知花:そうでしたっけ? ピュアなメンズの歌って感じで大好きですけど。

永田:これは初句が6音、結句は8音ある。一音ずつ多いんだけど、それが「君がわが妻となる春が待ち遠しい」という歌の意味や調子とよく合っている。

知花:おお、そんな技が隠されているんですね。私、歌を作るとき7音から浮かんでしまうことがあるんです。いつも無理にその前の5音を付け足してたんですけど、そんな必要もないってことですか。

永田:そう思います。声に出して読んでみて、あまりに収まりが悪かったら変えたほうがいいけど、ムリして言葉を切り詰めないほうがいい。少しくらいならテンポよく読んだら収まっちゃうから。「木に花咲き」だったら「木に」を一音で読んじゃうとかね。

知花:なるほど! いいことを聞きました。

永田:逆に字足らずのほうは難しい。どうも間延びするというか、欠落感が残って……。ま、いずれにしても、破調でしか表現できないことがある。定型を逸脱するには思い切りが必要ですけど、あくまで定型を意識しつつ、時にあえてする破調というのは効果があります。
 
週刊朝日  2016年11月4日号より抜粋


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