“自分”を担保に1億の借金をして寄付…杉良太郎が福祉にこだわる理由 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“自分”を担保に1億の借金をして寄付…杉良太郎が福祉にこだわる理由

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「私にとってはいたって普通のこと。自然体で人のため役に立てれば、とやっています」(※イメージ)

「私にとってはいたって普通のこと。自然体で人のため役に立てれば、とやっています」(※イメージ)

「デビュー直後は、人気取りのためなら何でもやった。客席の一番後ろから登場して、握手しながら歌うとか。でも、人気が出ると、今度は人気が邪魔になる。人気は現象であって、実力じゃないから、“このままでは消えてしまう”と思い、テレビの仕事を辞め、舞台に打ち込みました」

 90年代に入り、様々な形で福祉の活動に携わるようになる。そこで杉さんはたくさんの真実に出会った。

「人間って、嘘泣きするでしょう。作り笑いもすれば、お世辞も言う。でも、施設の人たちとの付き合いは、人間対人間。その人たちの笑顔も涙も、全部真実なんです。熊本にあるハンセン病施設・菊池恵楓園で『遠山の金さん』のお芝居を演じた時、身体の不自由な人たちが巻き起こした拍手の音は今でも耳に残っています。いくらお金を出しても、買うことのできない真実の拍手だから、一生忘れないでしょう。私にとっては、施設で出会う人たちこそ、人間の真実を教えてくれる“先生”です」

 福祉活動を始めて、自分で作詞を手がけるようになり、世の中に対する疑問や憤りを歌詞に、また趣味の絵画にぶつける。新曲「ひとり旅」には、旅がもたらしてくれる人生の真実の姿が、爽やかに描かれている。

週刊朝日  2016年9月9日号


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