松山英樹の全米オープン予選落ち 原因は試合数の少なさ?
連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」
「全米オープン選手権」(6月16~19日、米ペンシルベニア州オークモントのオークモントCC)で、久しぶりに予選落ちという結果に終わった松山英樹(24)。丸山茂樹氏は、試合数をこなすことで好調が続くのではないかとアドバイスする。
* * *
いやあ、ようやくダスティンがメジャーをとりましたね。今シーズンの4大メジャー第2戦「全米オープン選手権」、32歳のダスティン・ジョンソン(米)が悲願のメジャー初優勝を果たしました。
首位と4打差の2位で臨んだ最終ラウンド。5番グリーンでパットを打つ直前にボールが動いたんです。そのとき一度はペナルティーなしの裁定が下ったんですけど、12番まで進んだときに、ホールアウト後に1打罰の可能性があると知らされた。このとき彼は、2位に2打差の首位。動揺もあったはずなんですけど、2位に4打差をつけて勝ちきりました。結局1ペナになって、優勝スコアは通算4アンダーでした。
1打差でなくてよかったですよね。主催のUSGA(米国ゴルフ協会)も胸をなで下ろしてるんじゃないですか? まあ微妙な判断ですよね。しかも5番の時点で1打罰を言い渡してたら、どうなってたか分かりませんから。
これまでメジャーのトップ10に11回も入りながら、優勝に手が届かなかったダスティン。2010年の全米オープンでは2位に3打差の単独首位で最終日を迎えながら、82をたたいて8位。昨年の全米オープンは、トップに1打差で迎えた最終日の18番で、4メートルのイーグルチャンスからまさかの3パット。逆転どころかプレーオフにも持ち込めなかったんです。最終ラウンド終盤に「DJ」コールがわき起こったのも分かりますよね。
これを機に、ダスティンはグッと躍進していくような気がします。ポテンシャルは4大メジャーを全部とれるだけのものがある。一番難しい全米オープンをとったんですからね。あれだけのロングヒッターだから、とくにマスターズはチャンスがあります。今回は精神面でも安定してましたし。楽しみですよ。
