24歳で三冠王へ!? ヤクルト・山田は落合博満に似ている? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

24歳で三冠王へ!? ヤクルト・山田は落合博満に似ている?

連載「ときどきビーンボール」

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日#東尾修
今シーズンも打撃好調のヤクルト・山田 (c)朝日新聞社

今シーズンも打撃好調のヤクルト・山田 (c)朝日新聞社

 ヤクルト・山田哲人内野手が開幕から好調をキープしている。西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、山田選手が好調な理由をこう分析する。

*  *  *
 ヤクルトの山田哲人が開幕から順調に数字を積み上げている。昨年は4月終了時点で打率2割6分9厘、2本塁打、10打点、盗塁4と出遅れたが、5月以降に本来の感覚を取り戻し、トリプルスリーを達成。本塁打と盗塁のタイトルも獲得した。

 今年は開幕してからずっと3割を大きく超え、本塁打、盗塁はリーグトップに立っている(25日現在)。昨年よりも順調な滑り出しで、投手陣に疲れが出る梅雨から夏場にかけ、さらに数字を伸ばしていくだろうと予感させる。

 膝、そしてスイングするときの肘の柔らかさが素晴らしい。投手が速球も微妙に動かし、変化球も無数にある今の野球で、打者として一番大事な要素であろう。

 ファンの方々にもわかると思うが、彼の打席では「完全に体勢が崩されて、左手1本でバットを出す」という光景をほとんど見ない。裏を返せば、どんな球種、コースに対しても柔軟に対応し、自分のスイングを繰り出せるということ。崩れる形が見えないから、投手は打ち取るパターンをイメージしにくい。

 体の不調などで不振に陥ることはあったとしても、技術的な部分で浮き沈みは小さい。投手が徹底的に攻めてきても、自ら崩れる可能性が低い。私の現役時代でいえば、3度の三冠王に輝いた落合博満の柔軟性に似ている。いったん自分のタイミングをつかんでしまえば、シーズン最後まで高水準で打ち続ける。

 打ち取るためには、ウィニングショットから逆算した配球がカギになる。落ちる球が得意な投手であれば、高めでいかにファウルを打たせてカウントを稼ぐか。内外角の横の変化で勝負する投手は、内角をどう意識させるか。「2ストライクになったから決め球で」という配球では通用しない。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい