凝縮感ある果実と樽のかおりのハーモニー 新潟・胎内高原の赤ワイン 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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凝縮感ある果実と樽のかおりのハーモニー 新潟・胎内高原の赤ワイン

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「ものづくりは本場に倣え」(※イメージ)

「ものづくりは本場に倣え」(※イメージ)

 フード&ワインジャーナリストの鹿取(かとり)みゆきさんが、日本ワインを紹介する。今回は、新潟県胎内市の「ツヴァイゲルトレーベ 樽熟成 2014(赤)」。

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 胎内高原ワイナリーは、豪雪地帯で知られる新潟県北部の旧黒川村の山あいにある。日本では珍しく自ら育てたブドウのみでワインを造る市営のワイナリー。「日本ワインコンクール」で2年連続金賞を受賞するという快挙を成し遂げている。

「ものづくりは本場に倣え」。当時の村長の考えで、2003年にワイン用品種を育てることから始めた。しかし、収穫量を増やそうとして、かえって病気が発生し全滅に近い状態になるなど、今にいたる道は平坦なものではなかった。

 転機は08年頃。佐藤彰彦さんが栽培と醸造を担当するようになって、少しずつやり方を変えてみたのだ。

「思い切って樹1本に残す房の数を半分に減らし、房の大きさも大人の握り拳と小さくしました」(佐藤さん)。肥料も化学農薬も基本的には使わないようにした。本来の土の力を生かした畑からは、粒がとても小さいブドウが取れるようになった。これがワインの凝縮感を生んでいるのだ。

(監修・文/鹿取みゆき)

週刊朝日  2016年4月15日号


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