難関大の理系が狙い目!?
難関大の理系が狙い目!?

「今年の2次試験は、理系は“強気”が有利。特に、難関大の理系は狙い目です」

 駿台予備学校進学情報センターの石原賢一さんは断言する。駿台予備学校とベネッセコーポレーション主催のセンター試験自己採点集計「データネット」の分析結果だ。詳しくみていこう。

 主な科目で今年のセンター試験を昨年と比べると、易しくなったのが国語、数IIB、地学基礎、生物、政治経済。やや易しくなったのが物理基礎、日本史B、地理B。前年並みなのが英語(筆記)、生物基礎、世界史B、倫理、倫理・政治経済。やや難しくなったのが物理、現代社会。難しくなったのが数IA、英語(リスニング)、化学基礎、化学だった。

 5教科900点満点の平均点では、文系がアップ、理系がダウンしている。このため、文系は果敢に志望校に挑戦する強気、理系は弱気の志望動向だという。この結果を受けて、石原さんが「難関大の理系が狙い目」という理由はこうだ。

「昨年は新課程初年度で旧課程も出題されたので、現役が受けた新課程の理系の理科で得点調整が行われました。そのことを考慮せずに、得点調整で上がった点数と比較して弱気になっている。志望校を下げた理系の受験生が多いが、目標ラインの低い大学はセンター試験重視の配点、しかも倍率も高くなっているので、かえって厳しくなる。難関大は2次試験の配点が高いため、安易に志望校を変更せずに、この1カ月間頑張ったほうがいい」

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