動物写真家の岩合光昭さんの世界のを訪ねる旅をお送りする。今回は、ギリシャ・サントリーニ島の猫。

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 見渡す限り広がる、青と白の世界。エーゲ海に浮かぶサントリーニ島は、青いドーム屋根を持つ白壁の教会や家々が立ち並び、キラキラと輝く紺碧の海に囲まれた人気の観光地だ。

 出会った犬に導かれ島内を歩いていると、どこからか視線を感じる。ふと目線をあげると、猫がいた。道が狭い島内の「ねこみち」は、屋根や塀の上。軽やかに飛んで移動する姿をよく見かける。

 絵画のような美しい景色に猫。

 晴れやかで、にゃんとも贅沢です。

岩合光昭(いわごう・みつあき)
1950年生まれ。動物写真家。NHK BSプレミアムにて「岩合光昭の世界ネコ歩き」放送中。

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週刊朝日 2016年1月15日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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