真田家14代当主・真田幸俊「徳川家を恐れつつ残した三成の“密書”」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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真田家14代当主・真田幸俊「徳川家を恐れつつ残した三成の“密書”」

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真田家の宝とは…(※イメージ)

真田家の宝とは…(※イメージ)

 戦国最強の武将と名高い真田幸村の血脈を受け継ぐ真田家14代当主の真田幸俊(ゆきとし)さんは、ほとんど処分されたはずの石田三成の書状が真田宝物館に残っているという。

*  *  *
 真田宝物館が開館したのは偶然にも私が生まれた年、1969(昭和44)年である。昭和40年代初めは真田家にとっても松代町にとっても転機となった時である。

 12代幸治は大名道具などを松代町に寄贈した。真田宝物館は、松代町と長野市の合併後、長野市が文化財を収蔵・展示するために松代高校の旧校舎を利用して建てたものである。国の重要文化財「青江の大太刀」、石田三成の書状など5万点が収蔵されている。他方、真田家には幕末から明治にかけての藩政に関わる膨大な書類も残っており、これは国文学研究資料館に寄託している。「真田家文書」と言って研究者にとってはまれに見る貴重な資料だそうである。

 生まれる前のことであるので、祖父幸治が寄贈したいきさつを、実は私は詳しく知らない。また私の幼少期の記憶にある幸治は非常に物静かで、多くを語らない人物であった。そのため、その経緯について直接話すこともなかった。したがって想像をめぐらすしかないが、おそらくまとまった文化財を後世にきちんとした形で残すには、町に寄贈することが正しいと考えたのではと思う。

 一般論としてどうも誤解されている節があり残念に思うのは、文化財=宝というイメージがあることである。絵画などのきらびやかな装飾には日本の美を表すものもあろう。


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