週末には外国人の友人らを招いてホームパーティーも(※イメージ)
週末には外国人の友人らを招いてホームパーティーも(※イメージ)

 多くの親が悩む子どもの受験。「勝ち組」の家庭はどうなっているのか。息子3人を東大理IIIに進学させた佐藤亮子さん、息子が小6でTOEIC940点を取得した加藤久美子さん、ハーバード大に現役合格した娘を持つ廣津留真理さんら3人の“プロママ”に幼児教育や英語学習などについて語ってもらった。

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――幼少期に実践したことから聞かせてください。

佐藤亮子さん(以下、佐藤):長男を授かった際、「私と主人だけを頼りに生まれてくるのだなあ」と責任感を感じ、精いっぱいの愛情をかけて育てようと心に決めました。妊娠中に多くの育児書を読み、小学校の教科書も取り寄せて目を通した結果、やはり読み・書き・計算の基礎学力は大切だな、と。長男、次男、三男、そして長女まで、みんな1歳から公文式に通わせました。私は、4人の問題集の正誤に目を通し、きちんと理解できているかを日々確認していました。

廣津留真理さん(以下、廣津留):最初に断っておきますが、私は日本特有の偏差値主義や受験システムには懐疑的です。だから学校や塾より家庭教育や社会教育が大切だと考えています。幼稚園にも年長の1年間しか通わせていません。

 幼児期から市販や手作りの教材を使い、私が自宅で算数や国語、英語などを教えました。英語の絵本もたくさん読み聞かせました。「幼いからわからないだろう」とは考えず、どんどん先へ進みました。どの問題集でも、最初のページから難易度に沿って進むのでなく、私が大事だと思う問題から教えていきました。

「勉強しなさい」と言ったことは一度もありません。無理強いせず、自らの意思で取り組んでいる雰囲気をつくることが大切です。私が熱心に英語の本を読んでいたら、娘は必ず寄ってきて横に座っていました。子どもはお母さんが大好きですから、母親が好きなものは好きになってくれる。母親自身が楽しそうにしていることが大事でしょう。

加藤久美子さん(以下、加藤):私も「幼いから無理だろう」とは考えませんでした。生まれたときから、大人同士の会話を意識してきました。例えば「車」を「ブーブー」なんて言いませんでした。「アルファロメオ」「ホンダのエリシオン」と、常に固有名詞で話しかけるんです。

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