林:「一緒に返していこう」という感じでしたよね。

加藤:ええ。僕、70歳過ぎてるのに。

林:私の友人の何人かは、「若い女房をもらうと、つらいこともいっぱいある」って言うんですよ。先妻との孫ができても、奥さんの前では喜べないしって。

加藤:僕はつらいことないですね。気が合ってるというか。

林:最高じゃないですか。

加藤:最高です。女性のほうが男より精神年齢が上なんで、どんどん僕に追いついてきますよ。

林:奥様は「全員集合」を見てる世代じゃないですよね。

加藤:カミさんがお母さんのおなかに入ってるとき、「全員集合」や「ドリフ大爆笑」をテレビやビデオで見ると、ドッと笑う場面で、お母さんのおなかを蹴ったらしいですよ。

林:じゃ、結ばれる運命だったんですね。

加藤:だと思います。僕は初めて彼女を見たとき、「俺、この子と結婚するかもしれない」と思ったんです。

林:えっ、20代の女の人を見て、自分のお嫁さんになるかもと思ったんですか。

加藤:ええ。僕が65歳で、彼女が20歳かな。彼女がアルバイトしてる割烹料理屋さんでアタックして、「一回お茶飲みに行こうか」「いいですよ」「やった!」という感じで誘い出しました。

週刊朝日  2015年8月21日号より抜粋