9月に内閣改造となる第2次安倍政権。気になるのは自民党議員の1割を占める女性議員の入閣だ。

 安倍晋三首相(59)の「小姑(こじゅうと)役を仰せつかっている」として、時に批判的な意見を発する野田聖子党総務会長(53)=衆7回=は、厚生労働相で名前が挙がる。

「首相の集団的自衛権の行使容認の進め方をめぐり、野田さんが9年ぶりに総務懇談会を開いたことに、首相は本気で腹を立てていた。しばらく目も合わせなかったようです。でもその後に会食を重ね、和解している。内閣改造が予想される9月3日は野田氏の誕生日。バースデー入閣の可能性はあるでしょう」(自民党ベテラン秘書)

 野田氏といえば、ライバルは高市早苗党政調会長(53)=衆6回=。安倍首相の側近中の側近でもある。ただ、今回は自分より、夫の山本拓衆院議員(62)=衆6回=が入閣待機組ということもあり、夫の後方支援に回っているという。

「山本氏は福井2区選出。同1区選出でわずか当選3回の稲田朋美議員が先に大臣になったことに、『メンツ丸つぶれ』と憤慨していた。高市さんもそんな夫をふびんに思い、『夫はエネルギー政策に詳しい』『料理の腕前は一流』と必死に官邸にアピールしているようです」(自民党ベテラン議員)

週刊朝日 2014年8月22日号より抜粋