ホリエモン「新雑誌のメインテーマは、“プレミアム感”かも」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ホリエモン「新雑誌のメインテーマは、“プレミアム感”かも」

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 人気漫画が無料アプリで読める時代。漫画雑誌はこのまま衰退していくのか。ライブドア元社長の堀江貴文氏が考察する。

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「マンガボックス」という、漫画を無料で読めるアプリが大ヒットしている。200万ダウンロードを突破しているらしい。確かに紙の雑誌は全然売れなくなっていっている。実際、公称数万部は出ているという雑誌も、実売になると、なんと2千とか3千だっていうから惨憺(さんたん)たる状況と言える。

 昔は週刊少年ジャンプの発売日には電車の座席でジャンプを読んでいる人が結構いたと思う。だが、今はスマートフォンをいじっている人ばかりだ。だからといって漫画を読むニーズがなくなったわけではないだろう。「LINEマンガ」という漫画の電子書籍サービスはキンドルと並んで漫画の売れ線である。

 拙著『刑務所いたけど何か質問ある? マンガ「刑務所なう。&わず。」完全版』(文藝春秋)も一番売れているのは実はLINEマンガである。つまり無料の漫画は大ヒットしたわけだ。

 さらに今ならクラウドソーシングの翻訳サービスを使って翻訳も簡単にできるので世界に展開できる。漫画の持ち込みもグローバル化してもいいと思われる。

 外務省かどこかが主催した漫画コンテストでアフリカの若者が描いた漫画が結構面白かったらしい。実際のところ、才能は世界に埋もれていると思うので、オンラインの持ち込みシステムを作ったら、凄い作品が世界中からたくさん見つかるかもしれないと思う。

 私はその先にプレミアムサービスとしてのマネタイズポイントを考えてみた。マニアックな作家ほど熱烈なファンがいるので、例えば限定500冊の3万円とかするような、高級な紙を使ったナンバリング付きの特別本なんか出したりしたら、グローバルで凄い勢いで売れるかもしれない。

 紙の漫画週刊誌は、一般的に宅配されないことが多い。私の場合、出版社の担当の人が送ってくれたりするけど、多分、値段が安いので採算が取れないってことなのだと思う。だが、アプリを使って無料で読める作品だって、紙で読みたいと思う読者もいるだろう。わら半紙のような低質な紙ではなく、高級な紙を使ったりしてプレミアムをつけていけば、それなりの価格で購読したいと思う人はいるのではないか。

 それを宅配限定で購読できるようにするというビジネスモデルは意外に当たるかもしれない。私が始めようとしている「ホリエモンドットコム」の紙の雑誌化も同じような考えでやってみるというのは面白いかもしれない。

 つまり、普通の雑誌のように店頭販売を安い価格でするのではなく、プレミアム感をつけた紙の雑誌というビジネスモデルを構築するというわけだ。普通の雑誌は、やはり数百円という価格になるだろうが、別に2千円とか3千円する雑誌があってもいいだろう。さらに、定期購読限定にする。定期購読にして、ある程度部数が見えていれば、いろいろとコンテンツに投資をすることだって可能なのだ。また他ではあり得ないような付録が付いていると更に面白いかもしれない。またいろいろと考えていきたいと思っている。

週刊朝日  2014年3月7日号


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