巷で話題の「たまねぎ氷」は、健康にいいとされるたまねぎを簡単に摂ることができる方法だ。「病気にならない!たまねぎ氷健康法」で監修を務めた、南越谷健身会クリニック院長の周東寛(しゅうとう・ひろし)医師は、その良さを次のように解説する。

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 たまねぎが体に良いのは昔から有名で、私もずっと研究をしてきました。たまねぎには抗酸化作用のあるグルタチオン酸やケルセチンが含まれ、がんや生活習慣病を防ぐ栄養素が多いのです。血管を若返らせて血液をサラサラに、便秘にもダイエットにも骨強化にも役立っちゃう。さらに糖尿病の改善にも効果を発揮するから、まさに最強の食材。

 たまねぎ氷なら泣かずにおいしく食べられます。作り方はすごく簡単ですよ。

(1) たまねぎ(5個)の皮をむき、上側を切り落とし、芯をくりぬく。ポリ袋に入れて、電子レンジ600Wで20分加熱(袋の口は閉じないで)。
(2) ポリ袋にたまった汁ごとミキサーへ移す。
(3) 水200mlを加えてピューレ状になるまで攪拌(かくはん)する。
(4) 製氷皿に流して冷凍。

 これだけです。冷凍庫で2カ月持つから一度に作ればラクチンでしょ。

 味噌汁やスープに入れてよし、納豆やミルクに入れてよし。料理の邪魔をせず、まろやかになりますよ。私のクリニックでたまねぎ氷を糖尿病の患者さんに毎日50グラム(製氷皿の氷2~3個)食べてもらったら、まあビックリ。多くの方の食後血糖値が改善、ある方は350mg/dlから100mg/dlに下がりました。

週刊朝日 2013年3月15日号