3月31日に行われたフィギュアスケートの世界選手権で3位となり、日本人最年少でメダルを獲得した羽生結弦(はにゅうゆづる)選手(17)。その演技もさることながら、中性的な容姿も注目されている。特に"腐女子"と呼ばれるBL(ボーイズラブ)愛好者たちも熱狂的だという。
「美少年タイプの羽生選手とセクシーでワイルドな高橋大輔選手が仲良さそうにしているのを見ると、妄想がふくらんじゃいます」(BL歴10年の会社員)
 羽生選手の動画にも、〈かわいさもレベル4〉〈天使〉〈妖精〉など熱烈な書き込みが殺到。自身もBL好きで、サブカルチャーに詳しい女性ライターが言う。
「BLでいう"受け"キャラのひとつの典型的な雰囲気が羽生君にはあるんです。まるでBL作品からそのまま出てきたようなユニセックスな魅力に"腐女子"は萌えるんです」
「衆道」(同性愛)を題材に、市川染五郎と片岡愛之助が演じ、「BL歌舞伎」と話題になった「染模様恩愛御書(そめもようちゅうぎのごしゅいん)」や、先日、及川光博から成宮寛貴への代替わりが発表されたドラマ「相棒」など、"BL"を意識したと思われる作品は出版界を始め、各業界で投入されてきている。"腐女子"たちの市場は侮れないようだ。

※週刊朝日

 2012年4月20日号