メイン画像
メイン画像

向こう1か月は、気温が平年より高い傾向が続き、季節は足早に本格的な春へと進んでいきそうです。気温が高いということは、雨が降って融雪による災害が起こる可能性もあるため、土砂災害や河川の増水などには十分な注意が必要です。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(3月11日~17日) ややまとまった雨の恐れも

今日(9日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。
明日(10日)は、低気圧が北海道付近を通過する影響で、日中にかけて広い範囲で雨や湿った雪が降るでしょう。短い時間で降り方の強まる所が多く、道央や道南方面、宗谷地方周辺などではややまとまった雨や雪の量となる恐れもあります。明日正午までの24時間で降る雨の量は、多い所で40ミリの見込みです。雪解けが急速に進むため、土砂災害や河川の増水、低い土地の浸水などには十分注意してください。

11日土曜日から12日日曜日にかけては、道東方面を中心に晴れ間の出る所が多くなるでしょう。まずまず穏やかで、外出日和となりそうです。気温も高めで経過し、日中は8度前後まで上がる所が多くなるでしょう。日差しのもとではぽかぽか陽気を感じられそうです。

13日月曜日以降は、低気圧と高気圧が交互に通り、天気は1~2日おきに変わる見込みです。特に13日月曜日は、南北にのびる前線が北海道付近にかかり、広い範囲で雨や湿った雪が降るでしょう。前線の活動の程度によっては、太平洋側を中心にまとまった雨の量となる恐れがあるため、最新の気象情報に注意してください。

2週目(3月18日~24日) 寒気の影響を受けにくく、日差しのある日も多い?

全般に天気は数日の周期で変わるでしょう。しかし、寒気の影響を受けにくいため、日本海側では平年に比べて、雨や雪の降る日が少ない見込みです。一方、太平洋側やオホーツク海側は、平年と同様に晴れる日が多くなるでしょう。
なお、南よりの風によって太平洋側などでは沿岸を中心に霧がかかったり、小雨がぱらつくこともありそうです。霧がかかっている時に車を運転する際は、見通しの悪さに注意しながら速度を落とすなど、安全運転を心がけるようにしてください。

気温は平年より高めで、春の暖かさを感じられる日が増えていきそうです。引き続き屋根からの落雪やなだれなどには十分な注意が必要ですが、穏やかな天気の日に雪割りなどをしておくと、雪解けはさらに進みやすくなりそうです。

3~4週目(3月25日~4月7日) 雪解け進む 札幌も根雪終日か

引き続き、低気圧と高気圧が交互に北海道付近を通過し、天気は数日の周期で変わるでしょう。太平洋側やオホーツク海側では、平年と同様に晴れる日が多くなる見込みです。

この頃になっても気温は高く経過し、雪の残っている地域でも解けるスピードがさらに速くなりそうです。この頃になると、根雪終日を迎える所も多くなってくるでしょう。
今日(9日)午後2時時点での札幌の積雪は53センチで、札幌の根雪終日の平年日は4月2日となっています。このまま気温が高めの傾向が続けば、札幌でも平年より早く根雪終日を迎えることになりそうです。

2023年 第4回桜の開花予想発表

画像D
画像D

今日(9日)、2023年の第4回桜開花予想を発表しました。
3月の気温は全国的に平年より高い予想で、花芽の生育も順調に進む予想となっています。そのため、平年より早い開花を迎える所が多くなるでしょう。

北海道のこの先1か月も気温は平年より高く経過する見込みで、記録的に開花が早かった昨年と比べると4日前後遅い所が多くなりますが、それでも広い範囲で平年よりは5日くらい早い開花となりそうです。
主な都市の開花予想は、函館4月24日、札幌4月26日、室蘭4月30日、旭川5月2日、網走5月4日、釧路5月9日となっています。
札幌など、ちょうど大型連休の頃に満開を迎え、見頃となる所もあるでしょう。また、今後の気温が予想よりさらに高くなる場合は、予想よりも早い開花を迎える可能性もあります。日々の気温変化や開花予想をもとに、お花見の予定は早めに立てるとよさそうです。