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今週末から強い寒気が流れ込み、寒気は強弱を繰り返しながら長期間、居座るでしょう。寒気のピークは24日(火)頃で、上空1500メートルでマイナス12℃以下の寒気が西日本に流れ込む見込みです。今季一番の強い寒気となる予想で、大雪や厳しい寒さに警戒が必要です。

今季最強寒波が長期滞在

20日(金)以降は強い寒気が流れ込むでしょう。寒気は強弱を繰り返しながら日本列島に長く居座る予想です。特に、寒気のピークとなるのが24日(火)頃です。上空1500メートル付近でマイナス6℃以下(平地に雪を降らせる目安)の寒気が本州付近をすっぽりと覆うでしょう。さらに強いマイナス12℃以下の寒気が西日本に流れ込む予想です。

昨日(16日)の寒気の予想よりは弱い予想となり記録的な強さではない見込みですが、それでも今シーズン最も強い寒気が流れ込む予想です。

日本海側は大雪の恐れ 太平洋側でも積雪か

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北海道や本州の日本海側は断続的に雪が強まり、24日(火)頃を中心に広く大雪となる恐れがあります。冬型の気圧配置が強まるため、風が強まり、北日本を中心に猛吹雪となる所もあるでしょう。大雪や猛吹雪、吹き溜まりによる交通障害に警戒が必要です。九州も北部を中心に雪が降り、大雪となる恐れがあります。太平洋側でも東北や東海、近畿、四国など所々に雪雲が流れ込み、積雪となる所もあるでしょう。

全国的に厳しい寒さに。北海道は広く真冬日(最高気温0℃未満)、本州の日本海側でも最高気温が0℃くらいでしょう。関東から九州南部でも最高気温は5℃以下の所が多く、震えるような寒さになりそうです。朝晩は都市部などでも広く氷点下で一段と厳しい冷え込みとなるでしょう。

なお、寒波が居座るなか、23日(月)頃は本州の南岸沿いを低気圧が進むため、関東などでも積雪となる可能性があります。最新の気象情報にご注意ください。

過去の大雪災害 2016年1月の大寒波で何が起きた?

2016年1月24日頃にも強烈な寒気が西日本に流れ込みました。福岡の上空1500メートル付近では24日21時にマイナス14.9℃を観測。この時、鹿児島県奄美大島の名瀬測候所で115年ぶりに雪が観測されました。

雪にあまり慣れない九州で広く大雪となり、列車の運休や道路の通行止めなど各交通機関がまひし、生活に大きな影響がでました。スーパーでは商品が届かずに品薄にもなりました。また、記録的な冷え込みで、福岡県大牟田市などで、凍結による水道管の破裂が相次ぎ、断水にもなりました。

今回の寒気も西日本に強い寒気が入るため、大雪や低温による災害に注意が必要です。

風雪・大雪・低温への備えは?

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(1)停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。

(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)に備えて、事前に、水道菅の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発砲スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。

(3)商品が品薄となる可能性もありますので、事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。