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令和元年東日本台風の襲来からきょうでちょうど3年が経ちます。10月半ばという時期に、東海から東北にかけて広範囲に記録的な大雨をもたらし、甚大な被害を及ぼしました。まだ台風シーズンは続いていて、あす13日(木)にも日本の南に熱帯低気圧が発生する見込みです。

1都12県に大雨特別警報が発表 関東など東日本に甚大な被害が及んだ

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3年前の2019年10月12日、伊豆半島に台風19号が上陸しました。
東日本にお住いの方は、近年、大きな被害をもたらした台風といえば、この台風を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

この台風は10月中旬という時期に猛威を振るっています。一時は「大型」で「猛烈な」勢力にまで発達し、「非常に強い」勢力を保ちながら日本に近づきました。(※伊豆半島に上陸時は「大型」で「強い」勢力でした。)
このため、台風の接近前から多量の湿った空気が流れ込んで、10日から13日までの総降水量は、神奈川県箱根町で1000ミリに達し、東日本を中心に17地点で500ミリを超えるなど、東海から東北にかけて広範囲に記録的な大雨をもたらしました。大型で発達した台風の接近とともに台風北側の前線が強化され、降雨が強まりました。
この大雨について、気象庁は10月12日午後3時30分から順次、静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、長野県、茨城県、栃木県、新潟県、福島県、宮城県、岩手県の1都12県に大雨特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけました。

新潟県及び長野県を流れる信濃川水系千曲川や、福島県及び茨城県を流れる久慈川においては河川の計画規模を超える大雨となり、福島県及び宮城県を流れる阿武隈川や、鳴瀬川水系吉田川、利根川なども計画規模に匹敵する大雨となりました。その結果、複数の第一級河川が決壊するなど関東・東北地方を中心に142か所で堤防が決壊し、20都県にわたり950件を超える土砂災害が発生するなど、甚大な被害を受けました。

参考資料:気象庁 災害をもたらした気象事例

あす13日(木)までに「熱帯低気圧」発生予想

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今年は9月になって7つの台風が発生し、そのうち6つの台風が日本に接近しました。
3年前の10月に台風の甚大な被害があったように、10月もまだ台風シーズンが続きます。

だいぶ秋めいて過ごしやすくなりましたが、まだ海面水温は高く、台風の発生しやすい状況が続いています。
日本の南の海上には、あす13日(木)までに、台風のたまごとも呼ばれる「熱帯低気圧」が発生する予想です。今のところ、16日(日)頃には、沖縄の南まで北上する予想となっていて、沖縄では、17日(月)頃は⼤⾬となるおそれがあり、先島諸島を中⼼に⼤荒れや⼤しけとなるおそれも。

また、17⽇(月)頃は、前線や湿った空気の影響で、沖縄以外も西日本や東日本で降⽔量が多くなるおそれがあります。

まだ熱帯低気圧の発達具合や進路など予報が定まっていませんので、今後の情報にご注意ください。

避難場所や避難経路 確認しておくポイントは

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台風が襲来すると、土砂災害や、浸水害、落雷や竜巻など、様々な形で今までの日常の暮らしが激変してしまうことがあります。特に土砂災害や浸水害の危険なエリアにお住まいの方ほど、この機会に改めてハザードマップなどで危険な箇所を確認しておくことは自分の生活を守る1つの方法だと思います。

いざ、避難する場合に備えて、あらかじめ避難場所や避難経路を確認しておくことは、とても大切です。その際、ポイントが3つあります。

①市町村が作成しているハザードマップや、地域防災計画を見て「自分の住む地域は、どのような災害のリスクがあるのか」「災害が発生した時の避難場所はどこか」「安全な避難経路はどこか」確認しておきましょう。その際、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所も確認しておくと、避難経路を決める時に役立ちます。また、自宅だけでなく、学校や職場など、よく立ち入る場所はどのような危険があるかも、家族で一緒に確認しておきましょう。

②浸水(冠水)した場合は、避難経路が限られてしまいます。事前に、複数の避難経路を確認しておきましょう。

③夜間は、昼間よりも、周囲の状況を把握しにくくなります。夜間の避難に備えて、建物など目印を決めて、避難経路を覚えておきましょう。

もしもの時に備えて、避難場所への避難経路を実際に歩いて、確認しておくのもおススメです。