関東地方で地震が相次いでいます。20日午前7時25分頃、茨城県、栃木県、埼玉県で震度4の地震がありました。19日12時57分頃には、千葉県で震度4、東京千代田区大手町などで震度3を観測しました。3日前の17日にも茨城県南部を震源とする地震があり、茨城、栃木、埼玉、千葉、神奈川で震度4を観測しました。

東日本震央分布図
東日本震央分布図

ここ数日、関東地方で地震が相次いでいます。震源地は多少ずれていますが、震度4の地震が、17日、19日、20日と、この4日間で3回も観測しています。以下、地震の詳しい内容です。
20日午前7時25分頃、茨城県、栃木県、埼玉県で震度4の地震がありました。震源地は茨城県南部(北緯36.1度、東経140.0度)で、震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は5.0と推定されます。震度4の地域は次の通りです。
茨城県  水戸市内原町 笠間市石井 土浦市常名 茨城古河市下大野 茨城古河市仁連 下妻市本城町 境町旭町 坂東市山 筑西市舟生 桜川市岩瀬 桜川市羽田 常総市新石下
栃木県  栃木市旭町 野木町丸林 下野市石橋 下野市小金井 下野市田中
埼玉県  加須市騎西 久喜市下早見 宮代町笠原 さいたま中央区下落合 さいたま浦和区高砂 さいたま南区別所
なお、この地震による津波の心配はありません。
19日は、12時57分頃、千葉県東方沖(北緯35.4度、東経140.4度)を震源池とする地震がありました。千葉県の一宮町一宮、長南町長南、いすみ市国府台で震度4を観測し、東京都内でも千代田区大手町や、江東区青海、東京国際空港で震度3を観測しました。震源の深さは約30km、地震の規模(マグニチュード)は5.2と推定されます。
また、3日前の17日13時24分頃、茨城、栃木、埼玉、千葉、神奈川で震度4の地震を観測しました。震源地は茨城県南部(北緯36.1度、東経139.9度)で、震源の深さは約40km、地震の規模(マグニチュード)は5.0と推定されます。
震度4の地域は以下の通りです。
茨城県 笠間市下郷 茨城古河市下大野 茨城古河市仁連 下妻市鬼怒 坂東市岩井 坂東市馬立 坂東市山 筑西市舟生 常総市水海道諏訪町
栃木県 栃木市旭町 真岡市石島 下野市小金井
埼玉県 加須市騎西 久喜市下早見 川口市中青木分室 春日部市粕壁 春日部市金崎 戸田市上戸田 宮代町笠原 さいたま北区宮原 さいたま大宮区天沼町 さいたま見沼区堀崎 さいたま中央区下落合 さいたま桜区道場 さいたま浦和区高砂 さいたま浦和区常盤 さいたま南区別所 さいたま緑区中尾 下野市田中
千葉県 野田市鶴奉
神奈川県 横浜神奈川区神大寺

万が一に備えて

〇地震が起きたら
●揺れを感じたり、緊急地震速報を受けた時は、身の安全を最優先に行動を。
●頑丈な机の下や、物が「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」空間に身を寄せて、揺れがおさまるまでじっと様子を見る。
※高層階ほど大きくゆっくりとした揺れにより、家具類が転倒・落下する危険に加え、大きく移動する危険があるので注意。
〇揺れがおさまったら
●火を使っている場合は、揺れがおさまってから、あわてずに火の始末を。出火した時も落ち着いて消火を。
●避難できるように出入口を確保する。
●慌てて行動しない。屋外でも屋内でもガラス破片などに注意をする。ブロック塀などは壊れてくることも考えられるため、近づかない。
〇地震後は
●身の危険を感じたら、避難場所へ。沿岸部で大きな揺れを感じたり、津波警報が出たら、一刻も早く高台へ避難する。
●ラジオ、テレビ、行政などから正しい知識を得る。
●行動も救出活動も1人ではなく2人以上で。
●避難する際は、ブレーカーを切り、ガスの元栓を閉めて避難する。
大きな地震(本震)が発生すると、それに続き、大きな地震(本震)の震源近くで多くの地震が観測されます。本震の震源が浅い場合には特に多い傾向があります。余震は、本震により岩盤が不安定な状態になりそれを解消するために発生すると考えられています。大きな地震の後は、その余震にも十分な警戒が必要です。