本を守ろうとする猫の話 主人公の高校生夏木林太郎は「夏木書店」を営む祖父と二人暮らし。その祖父が突然亡くなり、店をたたもうとしていた時、店の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を愛することができない“敵”から、本を助け出すため、林太郎に協力を求める……。 話題の新刊 3/30 週刊朝日
ついに、来た? 私たちがどうしても避けては通れないあの問題といえば?と聞かれて老後の不安が思い浮かぶ方もいらっしゃるのではないだろうか。本書は老いをテーマにした短編集。タイトルは『ついに、来た?』。そう、老いというものは望まなくともいつか絶対にやってくる一大事なのだ。 話題の新刊 3/30 週刊朝日
深い穴に落ちてしまった 深さ7メートルの穴に落ちてしまった兄と弟。極限下で見えてくるものとは……。訳者が「現代版『星の王子さま』」と評しているように、本書は読んだ者の心を揺さぶるすぐれた寓話である。 話題の新刊 3/23 週刊朝日
ネットメディア覇権戦争 偽ニュースはなぜ生まれたか 医療系まとめサイト閉鎖で注目を集めた、不確かなネット情報=「偽ニュース」。元新聞記者のジャーナリストが増加の背景を考察した。 話題の新刊 3/23 週刊朝日
ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室 加工食品に含まれる油脂や糖質による肥満問題が深刻なアメリカ。その国で手作りの食卓を整える人を増やす、小さな改革を試みたフードライターの体験ルポ。 話題の新刊 3/23 週刊朝日
夢十夜 「こんな夢を見た」で始まる短編漫画集。「第三夜」は、盲目の男児を背負い、真っ暗な田舎道をゆく父子の話。「御父(おとっ)さん 重いかい」「重かあない」「今に重くなるよ」。口髭の父親は壮年の文豪の面立ちで、冒頭の何気ない会話がラスト一コマに響いていく。 話題の新刊 3/16 週刊朝日
もう悩まない中学受験 難関中学に8千人以上を送り込んだプロ個別指導教室のカリスマ代表が、問題解決のコーチング技術、子どもががんばれる管理術といった、中学受験を成功に導く“戦略”を解説している。マニュアル本とは一線を画し、中学受験を乗り切ろうとする家族のための実践書に仕上がっている。 話題の新刊 3/10 週刊朝日
相模原障害者殺傷事件 優生思想とヘイトクライム 昨年7月に神奈川県相模原市の障害者施設で発生した殺傷事件を、社会学者の立岩真也と障害者ヘルパーの経験がある批評家の杉田俊介が読み解いた。 話題の新刊 3/10 週刊朝日
死してなお踊れ 一遍上人伝 名家の生まれながら、全てを投げ捨て、「踊り念仏」で民衆を救おうとした一遍上人の評伝。著者は大杉栄などアナキストを近作で描いてきたため、鎌倉時代の宗教家を取り上げるのには違和感を抱いたが、一遍こそ元祖アナキストというのが著者の持論だ。支配されることを嫌い、やりたくないことを拒否し、何も欲しない。開宗も望まない。とはいえ、民衆は欲にまみれた現世からどうすれば自由になれるのか。一遍の答えはシンプルだ。空っぽになればよい。全部捨てて踊り狂えばいい。アナーキズムの視点で一遍の人生を辿ることで、存在を急に近く感じることができる。 話題の新刊 3/2 週刊朝日
「ヒットソング」の作りかた 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち はっぴいえんどが青春だった人にも、後から知った人にもお薦めの一冊。名だたるミュージシャンを間近で見てきた著者による、日本ポップス黎明期をふりかえる証言記録だ。 話題の新刊 3/2 週刊朝日
生きるためのことば いま読む新美南吉 18歳で「ごん狐」、28歳で「手袋を買いに」を執筆。29歳で死去した童話作家・新美南吉が残した膨大な日記・手紙を民俗学者の著者が読み解く。 話題の新刊 2/23 週刊朝日
晴れたら空に骨まいて 病や旅などで、身近な存在を失い、ユニークな方法で見送った経験を持つ5組の話。パリ、ヒマラヤなど世界各地を舞台に、取材対象者と故人との出会い、離別、その後に至るまでがこまやかに綴られる。 話題の新刊 2/23 週刊朝日
〈先週に読まれた記事ピックアップ〉102歳現役美容部員「何より自分のご機嫌をとる」 長生きと健康のためにいちばん大切なことは「今を楽しく」 ポーラ美容部員100歳メイク堀野智子102歳、今より元気に美しく長生き健康美容朝日新聞出版の本 6/12