世界の産声に耳を澄ます 著者は自身の子供の誕生を機に世界のお産を巡る旅に出る。子供を産むとは、育てるとはどういうことか。3年をかけ、グアテマラ、ホンジュラス、タイからヨルダン、シリアまで途上国をまわった。 話題の新刊 6/27 週刊朝日
開高健 ──生きた、書いた、ぶつかった! 生前の開高健を直接に知る著者による評伝。本書は資料や作品を丁寧に読み解きつつ、当時の開高のたたずまいや、交わした会話を回顧しているところに特徴がある。 話題の新刊 6/27 週刊朝日
フランス人の部屋にはゴミ箱がない フォトグラファーとして東京とパリを拠点に活動している著者が、フランス流の暮らし方に接してきた体験をもとに“パリの生活術”を紹介するエッセイ。一見、華やかな生活がイメージされるフランス人のライフスタイルは、実は倹約的で合理的であることがカラー写真と文章で紹介される。 話題の新刊 6/21 週刊朝日
月の満ち欠け 東京駅のカフェで初老の男が店員に注文を伝えると、先に着席していた小学生の女の子が「どら焼きのセットにすればいいのに」と言い、かつて3人で食べたよねと畳みかける。 話題の新刊 6/21 週刊朝日
なぜメリル・ストリープはトランプに噛みつき、オリバー・ストーンは期待するのか 幼少時からアメリカ映画に触れ、ハリウッドの映画人に取材を重ねてきた著者が、朝日新聞「GLOBE」で連載した記事を一冊にまとめた。 話題の新刊 6/8 週刊朝日
フランス料理の歴史 本来プロの料理人向けだった書籍が、加筆修正のうえ文庫化されたもの。めずらしさから手にとったのだが、その内容の豊かさと面白さに驚いた。科学や社会思想と関連づけた料理の分析(進歩主義の補完としての田舎風料理の称揚!など)に、食の研究家や天才料理人の詳細な列伝(紀元前4世紀!の美食家アルケストラトスなど)、巻末には「料理名にまつわる由来小事典」なるものまであり、「クロワッサン」や「メレンゲ」などの由来を知ることもできるのだ。 話題の新刊 5/31 週刊朝日
人はなぜ物語を求めるのか 人は真実を手に取ることができない。ましてやその手触りを他者と共有することは不可能である。そこで、思考の枠組みとして導入されるのが「物語」だ。そう、本書の指す「物語」はしばしば「演劇」や「小説」ではなく、事実の羅列に因果関係を見いだそうとする人間の思考癖についてである。 話題の新刊 5/25 週刊朝日
なぜ、残業はなくならないのか 「電通過労自死事件」を契機に政府は残業時間に関する上限規制を設けようとしている。だが、著者はサービス残業などが横行し労働者を逆に苦しめることになるのではと投げかける。政府から企業まで「働き方改革」の大合唱だが、現状の「働き方改革」は「働かせ方改革」との指摘はもっともだ。残業がなくならない理由は極論すれば、日本の会社にとって残業が合理的であるからだという。海外のように「仕事に人がつく」のではなく、日本の会社では「人に仕事がつく」。個人の担当が曖昧なため際限なく仕事は増える。 話題の新刊 5/25 週刊朝日
〈先週に読まれた記事ピックアップ〉102歳現役美容部員「何より自分のご機嫌をとる」 長生きと健康のためにいちばん大切なことは「今を楽しく」 ポーラ美容部員100歳メイク堀野智子102歳、今より元気に美しく長生き健康美容朝日新聞出版の本 6/12