ここは「鹿の惑星」? 鹿しかいないシュールな街の光景を撮影する写真家・石井陽子 * * * 「私が鹿の話をすると、みなさん、興味を持っていただけるみたいで……写真のことには触れないで、鹿の生態の話で終わっちゃうんですよ。気をつけないと」。そう言って、石井さんは笑った。 アサヒカメラ入江泰吉記念奈良市写真美術館写真家写真展写真集石井陽子鹿の惑星 7/1
人間が消えたような街に鹿たちが闊歩する不思議な光景 奈良のような都市に鹿が生息しているのは世界的にも珍しく、写真家・石井陽子さんの作品は海外で紹介されることが多いという。石井さんが「鹿しかいない街を撮る」プロジェクトを始めたのは11年前。たまたま仕事で訪れた奈良で衝撃を受けたことがきっかけだった。「朝、時間があったので、カメラを手に街に出たら、ホテルの前で牡鹿が頭を突き合わせて戦っていたり、鹿のカップルが交差点の真ん中に悠然と立っていた。『ああ、鹿の惑星だ』って、思いました」。そんな石井さんの作品を紹介します。 アサヒカメラ入江泰吉記念奈良市写真美術館写真展石井陽子鹿の惑星 7/1