奈良のような都市に鹿が生息しているのは世界的にも珍しく、写真家・石井陽子さんの作品は海外で紹介されることが多いという。石井さんが「鹿しかいない街を撮る」プロジェクトを始めたのは11年前。たまたま仕事で訪れた奈良で衝撃を受けたことがきっかけだった。「朝、時間があったので、カメラを手に街に出たら、ホテルの前で牡鹿が頭を突き合わせて戦っていたり、鹿のカップルが交差点の真ん中に悠然と立っていた。『ああ、鹿の惑星だ』って、思いました」。そんな石井さんの作品を紹介します。
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6人の作家がノミネート! 第49回木村伊兵衛写真賞