
「AERAマネー」に関する記事一覧



「つみたてNISA」やるならネット証券と銀行のどっちがお得? 徹底比較してみた!
「つみたてNISA」で買う金融商品は投資信託(以下、投信)がメイン。投信は銀行で買えるので、証券会社以外では通常の銀行、ゆうちょ銀行、一部のネット銀行でもつみたてNISA口座を開ける。どこでつみたてるのが得なのか? 「AERA Money 2021春号」では、つみたてNISAを利用できる金融機関を徹底比較している。 * * * ネット証券、大手証券、銀行という3つの窓口別に「毎日つみたてできるか」「つみたての最低金額」「つみたてNISA対象投信の本数」「クレジットカードつみたてが可能か」「窓口対応があるか」の有無をまとめた。 まず、ネット証券で急速に普及しはじめたクレジットカード決済に注目したい。月々のつみたてでカードのポイント(つみたて金額の0.5~1%)も貯められるのだ。これはおいしい。 たとえばマネックス証券ではこの春、新しいクレジットカードを発行する。提携先の新生銀行傘下のアプラスとの共同事業だ。今後、クレカを通じて投信のつみたてもできるように準備をすすめている。 同社のカードでは100円の買い物で1ポイントが付与され、マネックスでの株式売買手数料に充てたり、マネックスのグループ会社のコインチェックで暗号資産(仮想通貨)に交換したりすることもできる。 先発組では、楽天証券での楽天カードによる投信のつみたてが人気。SBI証券も三井住友カードによる「投信積立サービス」を2021年6月末にはじめる。 次に注目したいのは、取り扱っている投信の本数。150~170本の品ぞろえを誇るネット証券が、投信選びの自由度では群を抜いている。 品ぞろえという点では、大手のSMBC日興証券も147本とがんばっている。また、PayPay銀行も62本ではあるが、格安の投信ばかり取りそろえている。 信託報酬の安さで大人気の「eMAXIS Slim」シリーズや「購入・換金手数料なし」シリーズ、「たわらノーロード」シリーズなどを買いたいと思うなら、ネット証券かSMBC日興証券、PayPay銀行がいい。 なお、ネット証券や大手証券会社では、指定した銀行口座から毎月のつみたて金を手数料無料で引き落としてくれる自動振替サービスがあるので手間もかからない。 一方、老舗の大手証券会社は対面窓口があるので、何か困ったことを直接相談したいときには便利で安心だろう。 銀行は、日頃から預金を通じて付き合いもあり、誰にとってもなじみ深い金融機関。しかし、投信の商品ラインアップが少なめなのが難点。自分が買いたい投信があれば、銀行ではじめるのもいい。 (取材・文/安住拓哉、大場宏明、編集部・中島晶子、伊藤忍) ※アエラ増刊『AERA Money 2021春号』より抜粋

株の売買手数料だけで稼ぐ時代は終焉…専門家が明かすネット証券「次の一手」
営業担当者のいないインターネット証券が誕生して約20年。今では個人の株取引の主流を占める。この間、スマホなどの情報機器が高度化し、さらに「少額取引では売買手数料ゼロ」が当たり前になってきた。発売中の「AERA Money 2021春号」では、印刷機器メーカーから創業まもない頃のネット証券に転職した福島理さんに、金融機関の過去、現在、未来について取材している。 * * * 1998年に株式の売買手数料が自由化され、固定だった料率——100万円の取引なら1.15%=1万1500円――を10分の1に引き下げるオンライン証券がいくつも生まれた。 そう、当時はネット証券ではなくオンライン証券と呼ばれていたのだが、そのうちの1社、オリックス証券に転職した福島さん。以来、証券会社の「中の人」として株式市場を見続けてきた。 オリックス証券は、増えすぎたネット証券が淘汰されつつあった2010年、マネックスグループにより完全子会社化され、マネックス証券となった。 福島さんの前職は印刷機械メーカー。当時の先輩社員に勧められて株取引をはじめた。ITバブル崩壊直前の2000年、20代半ばのことだった。 「初めて買ったのは日立製作所で、130万円分。相場全体が下り坂で40万円負けました。ソニーや三菱重工業など、手を出した銘柄の数は100を超えますが、600万円あった元手が300万円に激減しました。さすがに焦りましたね」 昼休みになると職場近くの大手証券の支店へ直行。営業カウンターの職員と話したり、リポートを読みあさったりして、勝ちパターンを見つける努力をしていたという。 「20代そこそこで証券会社に日参する会社員って、結構珍しかったと思いますよ」と笑う。 「ファンダメンタルズと呼ばれる、企業の業績や国際情勢、景気と株価の関係に加え、テクニカル分析も勉強するようになりました。そうしたら、勝つ確率が上がっていったんです。 2003年に日経平均株価が7000円台まで落ち込みましたが、その後にトレンドが上向いた局面で利益を出せました。株価チャートが読めるようになると強いな、と思いましたね」 株式の魅力に目覚めた福島さんは証券会社に転職した。


特集special feature

作家・林真理子さんがキャッシュレス時代に「現金払い」を心がける理由
4月放映開始の人気ドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」の原作者でもあり、作家の林真理子さん。コロナ禍でどう変わったか、その人生観は? 「AERA Money 2021春号」の巻頭インタビューから抜粋してお届けする。 * * * ■店は現金が一番うれしいはず 「キャッシュレス全盛の時代ですが、小さなお店では、なるべく現金で支払うようにしています」 以前からそうしていたが、新型コロナウイルスの流行以降、林真理子さんがより心がけていることだ。 政府は感染予防の意味でもクレジットカードやスマホでの決済を勧めているが、林さんは意に介さない。 「店に本音を聞けば、100人のうち100人が現金を選ぶのではないでしょうか。カード払いだと売り上げから入金までのタイムラグが長すぎるんです」 実家は山梨県の「町の書店」だった。小さな店の資金繰りの大変さを知る林さんならではの心配りだ。 ここ1年で林さんの生活も変わった。 「みなさんそうだと思いますが、外出が減りました。外食をしても早い時間に解散です。 いいこともありましたよ。去年、月刊誌と週刊誌の連載が同時にはじまりましたが、落ち着いて執筆できました。スケジュール帳がびっしりと埋まっている生活から、一時的に静かな暮らしになり、『ミニ老後』を体験した気がします」 静かな暮らしとはいえ、悲観して引きこもることはなかった。「見たことのない現実が今、ここにある」と観察している自分がいたという。この冷静さは「作家ならでは」かもしれない。 「日本を支えてきたいろいろな文化が崩れ落ちようとしています。もっと、経済を回さなければならないのでは」 林さんは、現状に焦りとも憤りともつかない感情を表し、疑問を投げかけた。 「感染者をゼロにすることは現実的ではありません。命を守ることを第一にしながら、割り切るべきところは割り切るべきでしょう。経済が回らないと、文化がなくなります。宿泊や外食産業が衰退し、おもてなしの文化はすでに危うくなっています。



45億円トレーダー・テスタさん「悪い人からお金でだまされないため」の条件とは?
4月13日発売の「AERA Money2021春号」に載っている、大好評連載「テスタの失敗論」よりポイントを抜粋してお届け。45億円トレーダーの生の声は必読。 * * * 先日、僕はツイッターで「これさえ覚えておけば、だいたいの投資系詐欺は回避できるので必読」と題して、箇条書きをつぶやきました。 2005年に僕が投資をはじめたときからずっとそうですが、「投資」に関する日本人のイメージはよくありません。 その理由の一つは、投資を利用した詐欺が多いからということもあると思います。「なんとかファンドに投資したが、だまされていた」といったニュースを耳にすると、「投資って怪しい」と感じるようになるのでしょう。 そこで今回は、「悪い人からお金でだまされないため」の条件についてお話ししたいと思います。 その(1)、投資詐欺を回避する最初の心構えは「人にお金を預けない」こと。 投資系詐欺で一番多いのは「こういう高利回りの金融商品や不動産があるから1口100万円で出資しませんか」といった誘い文句でお金を集めるものです。 そもそも、他人にお金を預けたら勝手に増やしてくれるほど、投資の世界は甘くありません。そうした売り文句は詐欺の可能性が高い、という当たり前のことに気づいたほうがいいです。 もちろん、まっとうな投資信託なんかも「お金を他人に預けて投資している」という点では同じですね。 そこでその(2)は、「元本保証はありえない」。 投資して元本を失いたくないという気持ちが強いので、詐欺商品も「元本保証」をうたうとお金の集まりがよくなるようです。しかし金融商品に関する法律では、販売業者に金融商品のリスク説明を義務づけています。つまり、元本保証という言葉が出た時点で「これはおかしいぞ」と思うようになってほしいです。 その(3)は「無料メルマガから変な場所に誘導されないようにする」。 ボランティアではない以上、「無料で情報提供」というのは、未来の有料サービスやアフィリエイト(成果報酬型広告)リンクへの「誘い水」だという認識を持ちましょう。無料メルマガのすべてが悪いとは言いませんが、一生、無料で情報提供するだけで、お金儲けへの導線はゼロの商売なんて、99%ありません。 ちなみに僕のツイッターに来るメッセージは「投資を教えて」「お金貸して」「お金ください」の3つが主で、投資系の勧誘話はありません(笑)。 ※アエラ増刊『AERA Money 2021春号』より抜粋 (構成/安住拓哉、編集部・中島晶子、伊藤忍)

「つみたてNISA」の投資信託 コロナ禍1年間の値上がり1位とワースト1位は?
コロナ禍で「つみたてNISA」の口座開設数が急増している。4月13日発売の「AERA Money2021春号」では、これからつみたてNISAをはじめる人のために「仕組みと活用法」をまとめている。 「つみたてNISA」の管轄である金融庁によると、2020年末の口座数は300万口座を突破。1年間で1.6倍まで急増し、買い付け総額も6878億円超と前年の2.3倍まで増えた。世の中では静々と、つみたてNISAブームが起こっていたのである。 つみたてNISAって何?という初心者のために解説しておこう。そもそもNISAとは「Nippon Individual Savings Account=日本の個人貯蓄口座」の頭文字をとったもの。 「貯蓄」といっても、実際は投資。投資信託(以下、投信)などを買って得た利益に税金がかからない、お得な非課税投資制度だ。 投信や株式を買った価格より高く売ることで得られる「値上がり益」や、毎年の収益から投資家に還元される「配当金」「分配金」には通常、税金がかかる。 その税率は、所得税と住民税に復興特別所得税を加えた20.315%。この約20%の税金が一切かからないことがNISAの一番のメリットだ。 NISAには、一般NISAとつみたてNISAの2種類がある。それぞれ毎年投資できる金額や、利益が非課税になる期間が決められている。 つみたてNISAの場合、年間40万円までの投資金額に対して最長20年間、税金がかからない。同じ金額を毎月つみたてるとしたら、月間つみたて額は約3万3000円になる。 投資対象は、金融庁の認めた、販売手数料が無料で運用コストの安い投信とETF(上場投信)だけ、というのもつみたてNISAの大きな特徴だ。 「いや、自分はNISAで個別企業の株を買いたい」という人は、つみたてNISAではなく、毎年120万円まで最長5年間は税金のかからない一般NISAを選択する必要がある。 これまで著書などを通じてつみたて投資を勧めてきたファイナンシャルプランナーの横山光昭さんは、つみたてNISAを勧める。 「最長20年という時間を味方につけて、資産を大きく増やせるのが、つみたてNISAの優れた点です。 プロに運用をお任せする投信に、毎月、少額からつみたてられますから、ビギナーも簡単にはじめられます。ほったらかしにしていることが逆に資産形成につながる面もあるので、投資しているのを忘れるくらいがちょうどいいかもしれません。 ただし、運用はプロにお任せでも、最初に『じゃあ、具体的にどの投信を買おうか?』についてだけは自分で選ぶ必要があります」 実際、つみたてNISAの対象となる投信の運用成績は千差万別。初心者が数多くの投信の中から10年、20年とつみたて投資を続ける「よき伴侶」を選ぶのは難しい。 2020年1月からの1年間だけで見てみよう。つみたてNISAでつみたてられる投信の中で運用成績が一番よかったのは、「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」。投信の値段に相当する「基準価額」は1年で約10%、上昇した。 一方、この期間に最も成績が悪かったのは日本の債券をメインに投資するバランス型のインデックス型投信。たまたま、この1年は、中国や台湾、韓国など新興国の株式で運用する投信の成績がよく、国債など日本の債券を投資対象にした国内債券型投信の成績が悪かったわけだ。 「つみたてNISAの投資先選びで注意したいのは『株は怖い、危ない』と必要以上に恐れて、債券型投信を選んでしまうことです。 中でも国内債券の投信は銀行に定期預金しているのと実質的にはほとんど変わらない運用方法。運用の手数料分、負けてしまうことにもなりえます」 年間40万円に設定されたつみたてNISAの貴重な非課税投資枠をわざわざ使って投資するのはもったいない、ということだ。 「つみたて投資をしようと思う人で、貯金がゼロという人は少ないでしょう。貯金の形で安全資金はある程度持っているわけですから、つみたてNISAではリスクを取りながら高い運用成績を非課税で狙える投信を選ぶのがいいと思います。一番のおすすめは外国の『株式』の投信です」 年間で40万円までしかつみたてられないものの、最長20年間運用を続ければ、総額では最大800万円もの資金を非課税で運用できる。この非課税枠をどれだけ活用できるかが成功の秘訣だ。 余談だが、年間40万円だときっちり12(カ月)で割り切れない。これは金融庁がボーナス併用も考慮に入れて決めたのだろうか……。きっちり非課税枠を使い切りたい人は、金融機関であらかじめ増額月を指定しておこう。 ――続きはアエラ増刊『AERA Money 2021春号』ー (取材・文/安住拓哉、編集部・中島晶子、伊藤忍)
