
「AERAマネー」に関する記事一覧


現金の出し入れにコスト削減… ファンドマネジャーの目に見えない苦労とは?
投資信託は、投資のプロである「ファンドマネジャー」があなたの代わりに運用をする。アエラ増刊『AERAMoney 今さら聞けない貯金の基本』(朝日新聞出版)から、その仕事をご紹介! * * * 独自に株式や債券の個別銘柄を選び、いつ買っていつ売るなどの判断もファンドマネジャーが行うのが「アクティブファンド」のファンドマネジャーだ。 対して、「インデックスファンド」は日経平均株価やNYダウなどの指数に運用成果を機会的に連動させるだけの投資信託。だったら銘柄を選ぶ必要もないし、投資判断も要らない。ファンドマネジャーもいらないのでは? 「インデックスファンドは指数に連動させることを目指しますが、ファンドマネジャーにも日々、大事な仕事があります。 機会的な連動とはいえ、実際は大量の銘柄を売買する取引手数料や為替手数料、有価証券の保管コスト、日々の換金をはじめとする現金の出し入れもあります。 投資信託の基準価額(値段)を指数と連動させるのは簡単なことではないのです。 指数と最終的なパフォーマンスを一致させ、途中の値動きも連動させることがファンドマネジャーの腕の見せどころです」(野尻さん) たとえば日経平均株価に連動する投資信託でも、先物取引などを駆使しつつ、指数採用銘柄の売買手数料を節約するなど、日々のコスト削減努力に励むのもファンドマネジャーの立派な仕事だという。 100万円や200万円ならまだしも、eMAXISの場合は1本の投資信託でも数百億円規模のものが多くある。機械的運用といいつつ人間の精緻な仕事が欠かせないのだ。(取材・文/木村慎一郎、伊藤忍) ※アエラ増刊『AERA Money 今さら聞けない 貯金の基本』の記事に加筆・再構成





インデックスファンドのシェアランキング 圧倒的1位は?
日経平均株価やNYダウ平均のことを「指数(インデックス)」という。それぞれの全体の値動きがわかるデータだ。そして、投資初心者にも人気の「インデックスファンド」は、「指数」と同じ値動きをする投資信託のこと。インデックスファンドにはさまざまなシリーズがあるが、人気なのはどれだ? アエラ増刊『AERA Money 今さら聞けない貯金の基本』(3月25日発売)に、ランキング形式で発表されている。 * * * そもそも投資信託には2つの種類がある。一つはプロのファンドマネジャーが独自の銘柄発掘や投資判断を行う「アクティブファンド」。もう一つは、前述した日経平均株価など、株式市場や債券市場全体の値動きを示す指数に連動する「インデックスファンド」だ。 インデックスファンドの価格は機械的に動く。日経平均が上がれば日経平均のインデックスファンドの値段も上がるし、その逆もしかり、といった具合だ。 それなのに、運用のプロが頭で考えて運用するアクティブファンドよりも運用成績がいい場合も多い。投資をプロにまかせるという意味ではどちらも同じ金融商品だが、初心者に向いているのはインデックスファンド? アクティブファンド? 「投資初心者が何も考えずに選んでも失敗しづらいのはインデックスファンドですね」 と語るのは投資アドバイザーの若林史江さんだ。ご本人は株式投資が好きだが、初めて資産運用をするならインデックスファンドから入るのは悪くないという。 インデックスファンドでまず名前が挙がるのは、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS」シリーズ、「eMAXIS Slim」シリーズだ。 格安の信託報酬(運用コスト)とシンプルな中身が受けて、今や純資産総額は5000億円を突破した。シリーズ合計シェアは32%超(2020年1月末現在)。2位以降と倍以上の差をつけてダントツトップに輝いた。 次点で三井住友トラスト・アセットマネジメントのSMTシリーズがシェア16%、ニッセイアセットマネジメントの<購入・換金手数料なし>シリーズが14.7%後を追う。




30億円株投資家テスタさん「僕はリスクを取ったことがない」…その理由は
新型コロナウイルスによる世界経済不安で日本市場も大暴落した。日経平均株価は2万3000円台から一気に1万6000円台へ(3月18日現在)。未だ底が見えない状況だ。 そんな中、「投資」を職業としているトレーダーはリスクについてどう考えているのか。現在発売中のアエラ増刊『AERAMoney今さら聞けない貯金の基本』では、リーマン・ショックなど数々の市場不安を乗り越えながら利益30億円を突破したトレーダー、テスタさんにインタビューを行っている。この記事ではテスタさんの「リスクに関する考え方」から、とっておきの部分を抜粋してお届けする。
