暴走するネット広告 1兆8000億円市場の落とし穴 「クローズアップ現代+」として放送された三つの番組の取材記録を書籍化。テレビCMを超える勢いで急成長を続けるネット広告の暗黒面に焦点を当て、膨大な広告費が不正なサイトを助長する資金源になっている現状をあぶり出している。 話題の新刊 7/12 週刊朝日
暴君 新左翼・松崎明に支配されたJR秘史 生涯を労働運動に捧げた男の変貌を追う。『昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実』の続編にして、JR東日本の経営陣に強い影響力を有してきた男の人物伝だ。 話題の新刊 7/12 週刊朝日
ネトウヨとパヨク 日本国内で人知れず増加している「対話不能な人」。ネトウヨ(ネット右翼)は保守、パヨクはリベラルを自称することが多いが、論拠を示さずに結論だけ一方的に叩きつけ、他者の異論を受けつけないという点では、本質的な区別がつかない。 話題の新刊 7/5 週刊朝日
ドナルド・キーンのオペラへようこそ! 日本文学研究の第一人者で、今年96歳で亡くなった著者のオペラ解説書。自身の人生を振り返りながら、思い出とともにオペラの魅力を綴った。 話題の新刊 6/28 週刊朝日
二度読んだ本を三度読む 岩波書店の「図書」に連載されたコラムに書き下ろしを加えた読書ガイド。著者が三度以上読んだことのある本だけを対象にしている。いやしくも二度読んだ本にはそれだけの価値があるということで、二度読んだ本は必ず三度読むことになるとの著者の指摘は、読書家には大いにうなずけるのではないか。 話題の新刊 6/28 週刊朝日
夏の陰 ある殺人事件における加害者/被害者の、それぞれ血をひいた息子たち。本来なら交わることのない二人の対決が、剣道を通じて描かれる。昨年デビューした著者の単行本2作目。 話題の新刊 6/21 週刊朝日
不倫と結婚 SNSやマッチング・アプリが普及した現代は、不倫への足がかりがかつてなく手近なものになっている一方、不倫に対する世間の目はいっそう厳しくなっている。そんな中で、人はなぜ不倫をするのかという問いを深く掘り下げている。 話題の新刊 6/21 週刊朝日
極夜行前 太陽が昇らない「極夜」の北極圏を80日間、犬と旅したノンフィクション『極夜行』が昨年刊行され、大佛次郎賞などを受賞した。本書はその前日譚で、極夜探検に備えて3度にわたり北極圏に出向いた記録だ。 話題の新刊 6/21 週刊朝日
トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち 整理回収機構。バブル期の日本中の債権を回収したこの組織が存続していると本書で知り、驚いた。経済史では決して大文字で記されることがなかった、組織の「後列」で生きる人々に光をあてた一冊だ。 話題の新刊 6/14 週刊朝日
欲望会議 「超」ポリコレ宣言 性に関する様々な事象を取り上げながら、「なぜ自分の欲望が他人を傷つけることになるのか?」という現代社会の疑問について、哲学者とAV監督、現代美術家が答えを探した対談集。 話題の新刊 6/14 週刊朝日
帝国ホテル建築物語 かつての帝国ホテルがフランク・ロイド・ライトによる名建築であったことは知られているが、その完成に到るまでをドラマティックに描いたこの長編小説は、往年のホテルの姿を生き生きと想像させてくれる。 話題の新刊 6/11 週刊朝日
大量廃棄社会 安い服だから1回で捨てていいや、食べ飽きたらあとはゴミ箱行きだ……私たちの日常の豊かさは、一皮めくればそんな消費と廃棄の高速サイクルに支えられている。それでいいのか。その背後に見えない形で横たわる労働問題も含め、2人の記者が現場で驚き悩みながら、「自分ごと」として模索するルポだ。 話題の新刊読書 5/31 週刊朝日