宇宙の「果て」になにがあるのか 晴れた秋の夜、双眼鏡で空をのぞくと、肉眼では見えなかった星がたくさんあらわれる。夜空は星でいっぱいだ。空は舞台の背景のような平面に見えるけれども、もちろん奥行きがある。地球に近い星もあれば、遠い星もある。いちばん遠い星のさらに向こうはどうなっているのだろう。 ベストセラー解読 9/13 週刊朝日
日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実 今年のお盆は、下級兵士だった亡父を偲びつつ吉田裕の『日本軍兵士』を読んだ。アジア・太平洋戦争の戦地で兵士たちがどのような状況にあったか、吉田は彼らの「目線」と「立ち位置」がよくわかるデータと証言資料を通し、現場の実相を明らかにしていた。 ベストセラー解読 9/5 週刊朝日
骨を弔う 宇佐美まこと『骨を弔う』はいま話題のミステリーである。手がけたのは、片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』や西加奈子『サラバ!』を世に送り出した編集者、石川和男。帯に「ここまで掴まれ、揺さぶられ、圧倒される小説は『サラバ!』以来です」という石川のことばがある。読まずにいられるか。 ベストセラー解読 8/29 週刊朝日
かがみの孤城 安西こころは中学校に入学してほどなくいじめを受け、不登校となる。そんなある日、自分の部屋の姿見が突然輝き、中に引きずり込まれると、そこは、狼の面をつけた少女が仕切る城の中。こころを含め中学生らしき男女7人が集められ、来年3月までに城の奥にある「願いの部屋」に入る鍵を探すよう求められる。毎日9時から17時までなら自宅と城の往来は自由。だが、1人でも17時過ぎまで滞在した場合は、その日に城へ来た者全員が狼に食べられる。そして誰かが願いをかなえたら、城での記憶は消失する── ベストセラー解読 8/22 週刊朝日
天皇と儒教思想 伝統はいかに創られたのか? 一昨年の夏、宮内庁は今上天皇による国民向けのビデオメッセージを公開した。その反響は大きく、「生前退位」なる言葉がマスメディアやネットをにぎわせ、皇室典範の改定云々にまで話は及んでいった。一部の論者は自身の主観的な思想をにじませながら、「古来の伝統なのだから変えてはならない」と主張した。中国思想史を専門とする小島毅はそんな言説に違和感を覚え、この『天皇と儒教思想』を書いた。 ベストセラー解読 7/25 週刊朝日
画詩集 いのちの花、希望のうた 『画詩集 いのちの花、希望のうた』の作者は岩崎兄弟。兄・健一が画を描き、弟・航が詩を書いた。どちらも3歳ごろに進行性筋ジストロフィーを発症し、体の自由が利かなくなっていく月日の中で自分にできることを求めつづけた。そして、それぞれが自分なりの表現世界を見つけて技術を磨き、40代にして初の共著を世にだした。 ベストセラー解読 7/11 週刊朝日
ののはな通信 口に入れた瞬間は甘酸っぱく、噛むうちに苦くなったり辛くなったり変化して、やがて濃厚な旨味が出てくる。三浦しをんの長編『ののはな通信』を食べ物にたとえると、そんな感じだろうか。1960年代末に生まれた二人の女性の半生を描く書簡体小説である。 ベストセラー解読 6/20 週刊朝日
遅刻してくれて、ありがとう 日本でiPhoneが発売されたのは10年前の7月だった。前年、スティーブ・ジョブズが「電話を再発明する」といったとき、世の中がこんなに変わると予想できた人はどれほどいただろう。 ベストセラー解読 6/6 週刊朝日
問題だらけの女性たち ジャッキー・フレミングの『問題だらけの女性たち』には、19世紀ヴィクトリア朝時代のとんでもない女性観が、彼女の絵とともにこれでもかと紹介されている。 ベストセラー解読 5/29 週刊朝日
おカネの教室 シェアハウスや中古マンションへの投資が問題になっている。多額の借金をして投資したものの、収益が上がらず返済に窮する人が続出しているのだ。シェアハウスを運営していた不動産会社は経営破綻した。不動産会社と銀行員がグルになって融資資料を改竄していたのではないかという疑いも出ている。 ベストセラー解読 5/23 週刊朝日
小説禁止令に賛同する いとうせいこうの近未来小説『小説禁止令に賛同する』によれば、2036年、アジアの戦争に敗れた日本は東端列島と呼ばれ、中国を中心とする亜細亜連合の傘下にある。 ベストセラー解読 5/16 週刊朝日
国体論 菊と星条旗 4月の日米首脳会談から帰った安倍首相は、表情がさえなかった。モリカケ&セクハラ問題もあるが、会談でなにひとつ成果がなかったからだろう。鉄鋼・アルミ製品の輸入制限は適用除外にならず、北朝鮮問題でも蚊帳の外。「ネクタイの柄をそろえ、いっしょにゴルフまでしたのに。こんなにアメリカ様のことを想っているのだから、悪いようにはされないだろうと信じていたのに……」という心の声が聞こえてくるよう。 ベストセラー解読 5/9 週刊朝日
消滅遺産 この『消滅遺産』の表紙カバーには、アフガニスタンのバーミヤン渓谷にあった西大仏の写真が使われている。高さ55メートル。世界で最も高い立像として有名だったが、2001年3月、タリバンによって爆破された。1500年もの間そこに立ち続けていた仏像が一瞬にして崩れ落ちていく映像は、今でもすぐに思いだせるほど衝撃的だった。 ベストセラー解読 4/25 週刊朝日
NEW 中山美穂さん主演映画「Love Letter」公開30周年にリバイバル上映 「何度も見た」ファンを魅了し続ける理由 中山美穂さんミポリンLoveLetter30周年記念岩井俊二豊川悦司 1時間前