日本二千六百年史 新書版 大川周明は戦後、民間人で唯一のA級戦犯に指定され、東京裁判に臨んでいる。これだけでも、彼が戦前の日本においてどれほどの影響力をもった思想家だったか、推察できるだろう。日本改造主義の実践にも深く関わり、五・一五事件では禁錮5年の判決を受けて服役。出所してからは日本精神の復興やアジア主義を核とする言論活動を展開し、昭和14年にそれらの集大成として『日本二千六百年史』を上梓すると、官憲の弾圧によって改訂を余儀なくされるも、大ベストセラーとなった。 ベストセラー解読 11/22 週刊朝日
『琥珀の夢 小説鳥井信治郎』上・下 11月の第3木曜日はボージョレ・ヌーヴォの解禁日。バブルのころはカウントダウンや成田空港まで出かけて乾杯する人がいた。今となっては恥ずかしい思い出だ。 ベストセラー解読 11/16 週刊朝日
Black Box ブラックボックス 2015年4月3日夜、『Black Box』の著者であるジャーナリストの伊藤詩織は、以前から就職の相談をしていた当時のTBSワシントン支局長と会食した。数時間後、泥酔して記憶をなくした彼女が下腹部に激痛を感じて目を覚ますと、信頼していた人物は全裸の自分の上にいた。そこは、彼が滞在しているホテルの部屋だった。一方的な性行為が終わってベッドから逃げだした彼女が下着を探していると、「パンツくらいお土産にさせてよ」と彼が声をかけてきた。 ベストセラー解読 11/8 週刊朝日
アナログ ビートたけしが初めて書いた純愛小説『アナログ』には、古希を迎えた彼がいま理想とする恋愛観や女性観がつまっている。小説は時に作者の心情を白日の下にさらしてしまうのだが、この作品はまさにその典型だ。 ベストセラー解読 10/26 週刊朝日
すごいトシヨリBOOK 年をとると、昨日できたことが、今日はできなくなる。できないことは日々増えていく。これを喪失・衰えととらえるか、それとも未知への冒険と考えるか。池内紀の『すごいトシヨリBOOK』は後者だ。著者はカフカやゲーテなどの翻訳で知られるドイツ文学者で名エッセイスト。 ベストセラー解読 10/18 週刊朝日
『息子が殺人犯になった』 1999年4月20日、米国のコロンバイン高校で銃乱射事件が起きた。犯人のエリック・ハリスとディラン・クレボルドは13人を殺害し、24人を負傷させて自殺した。2人は同校の4年生だった。 ベストセラー解読 10/12 週刊朝日
『枕草子のたくらみ「春はあけぼの」に秘められた思い』 10月22日は時代祭。古代から近代まで各時代の著名人に扮した市民が、京都御所から平安神宮まで歩く。清少納言と紫式部が同じ車に乗る。「ニコニコしてはるけど、ほんとは仲が悪るう二人やて」という声が見物客から聞こえる。 ベストセラー解読 10/5 週刊朝日
子どもの脳を傷つける親たち 『子どもの脳を傷つける親たち』を著した友田明美は、子どもの発達に関する臨床研究を30年近くつづけてきた小児精神科医。彼女によれば、日本語で「不適切な養育」と訳される「マルトリートメント」によって、子どもの脳が物理的に変形することが明らかになったらしい。添付された何枚もの脳の写真が、その悲惨な研究成果を証明している。 ベストセラー解読 9/27 週刊朝日
親鸞と日本主義 昭和初期、日本が戦争へと邁進していく背景には、国家神道による宗教ナショナリズムがあった。天皇を中心とした国体を信奉する国粋的な日本主義。諸宗教もこの流れに呑まれ、いくつもの宗派が弾圧を受けた。その一方で、北一輝、石原莞爾、井上日召など日蓮主義者の一部はこの機に超国家主義を唱えた。彼らの活動は多くの国民に影響を与え、日本という国への過信を膨張させていった。 ベストセラー解読 9/13 週刊朝日
暴政 ティモシー・スナイダーの『ブラックアース』は衝撃的だった。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の現実を暴いたからだ。殺戮はドイツ国内で起きたと思われがちだが、犠牲者の97パーセントは当時のドイツ国外にいた。そして、殺戮に手を貸したのは一般市民だった。つまりぼくたちは、状況次第でいつでも虐殺者になりうる。 ベストセラー解読 9/5 週刊朝日
ボクたちはみんな大人になれなかった 初めてフェイスブックを使ったとき、「これは過去への回覧板だ」と感じた。登録した途端、先月会ったばかりの人から30年近く音信のなかった人まで、私の過去に関わった数百の知人から「友達リクエスト」が届いて驚いた。そこは、油断するとすぐに「あの頃」に引きずりこまれる世界だった。 ベストセラー解読 8/31 週刊朝日
福岡伸一、西田哲学を読む 意味不明の図形に1本の線を引くことで、隠れていたものが浮かび上がってくる。福岡伸一と池田善昭の共著『福岡伸一、西田哲学を読む』は、そんな知的興奮を味わえる本だ。『生物と無生物のあいだ』で知られる生物学者と哲学者の対談である。 ベストセラー解読 8/24 週刊朝日
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 2015年の国勢調査で明らかになったように、日本の人口は減少に転じている。昨年は、年間出生数がはじめて100万人の大台を割りこんだ。このまま少子高齢化が続けば、40年後には9千万人を下回るというデータもある。すでに私たちは、世界史に類例のない急激な人口減少時代に突入したようだ。 ベストセラー解読 8/1 週刊朝日
英国諜報員アシェンデン ある大手書店チェーンのランキングリストを眺めていたら、サマセット・モームの『英国諜報員アシェンデン』を発見! 『月と六ペンス』などで知られる作家がこの作品を発表したのは1928年。しかも既訳がいくつもあるのに、なぜいま注目を? ベストセラー解読 7/25 週刊朝日
定年後 周知のとおり日本の平均寿命は延びつづけ、定年後の期間もまた長くなっている。そして、いざ定年を迎えて困惑してしまう人々(ほとんど男性)も増えているようだ。 楠木新の『定年後』がよく読まれている背景にも、そんな現状が透けて見える。自分は定年後の人生を豊かに過ごせるのか、多くの男性会社員たちが不安を抱いているのだろう。 ベストセラー解読 7/19 週刊朝日
誰がアパレルを殺すのか いつのまにか服を買わなくなった。デパートにもほとんど行かない。こうした傾向はぼくだけのものでないらしい。杉原淳一・染原睦美の『誰がアパレルを殺すのか』を読んでよくわかった。経済誌の若い記者がアパレル業界を取材・分析した本である。 ベストセラー解読 7/13 週刊朝日
NEW 〈THE ALFEE 51周年全国ツアーきょうスタート〉「THE ALFEE」のファンが選んだ「この1曲」TOP5 1位は「どんなことがあってもついていく」と思わせるライブの定番 THE ALFEE51周年春の全国ツアー 1時間前