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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数。近著は『松本人志とお笑いとテレビ』(中央公論新社)。http://owa-writer.com/
道理で笑える ラリー遠田
Mr.シャチホコの和田アキ子のモノマネはなぜ、笑えるのか
Mr.シャチホコの和田アキ子のモノマネはなぜ、笑えるのか 最近バラエティ番組でよく見かけるようになったのが、ものまね芸人のMr.シャチホコだ。本人の名前だけ聞いてもピンと来ないかもしれないが、彼の持ちネタの「和田アキ子のものまね」をテレビで目にしたことがある人は多いのではないか。Mr.シャチホコは今、和田アキ子に扮して『ウチのガヤがすみません!』『サンデージャポン』『全力!脱力タイムズ』など各局の人気番組に出演。その勢いはまだまだとどまるところを知らない。
阿佐ヶ谷姉妹、サンドウィッチマンら「コンビで同居」はなぜウケるのか?
阿佐ヶ谷姉妹、サンドウィッチマンら「コンビで同居」はなぜウケるのか? 阿佐ヶ谷姉妹の著書『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(幻冬舎)が話題を呼んでいる。阿佐ヶ谷姉妹は姉の木村江里子と妹の渡辺美穂から成る疑似姉妹コンビ。血のつながりはないものの、顔が似ていることもあって「姉妹」を名乗って活動をしている。この本では、そんな独身40代女性の2人が六畳一間のアパートで共同生活を送っている等身大の日常がつづられている。
無難な選考だった『吉本坂46』 秋元康プロデュースのイチかバチかはあるか?
無難な選考だった『吉本坂46』 秋元康プロデュースのイチかバチかはあるか? 8月20日、東京・ヒューリックホール東京で「吉本坂46」のメンバー発表お披露目会が行われた。「吉本坂46」とは、乃木坂46、欅坂46に続く坂道シリーズ第3弾として秋元康がプロデュースするアイドルユニットである。性別や年齢を問わず、よしもとに所属する1747人のタレントがオーディションに挑み、最終的に46人が正式なメンバーに選ばれた。
爆笑問題の太田が日大への裏口入学疑惑をラジオで一蹴した理由
爆笑問題の太田が日大への裏口入学疑惑をラジオで一蹴した理由 日本大学にまつわる不祥事が止まらない。アメフト部の悪質タックル事件に続いて、応援リーダー部(チアリーディング)監督のパワハラ事件が報じられた。そして先日、意外なところからまた新たな火種が生まれた。コンビ揃って日大出身である爆笑問題の太田光に裏口入学の疑いがかけられたのである。
低予算映画『カメラを止めるな!』が大ヒットした奇跡の裏側
低予算映画『カメラを止めるな!』が大ヒットした奇跡の裏側 たった2館で公開されていた低予算のインディーズ映画が話題を呼んでいる。上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』である。監督&俳優養成スクール「ENBUゼミナール」の「シネマプロジェクト」の第7弾として制作されたもので、予算は約300万円。俳優はオーディションで選ばれた無名の人ばかり。6月に東京の2館で公開が始まると、SNSなどで「面白い」という評判が広まり、じわじわと人気に火がついていった。著名な映画評論家やタレントなども軒並み大絶賛している。
ブレーク中の長嶋一茂、人気の秘密は天然ボケでなく、浮世離れした「悟ってる感」
ブレーク中の長嶋一茂、人気の秘密は天然ボケでなく、浮世離れした「悟ってる感」 テレビ業界では今、長嶋一茂が大ブレークしている。朝の情報番組からゴールデンのバラエティ番組まで幅広く数多くの番組に出ている。一茂はプロ野球の世界から引退した後、タレントに転身した。タレントになって約20年が経った今、なぜ彼が改めて脚光を浴びているのだろうか。    一茂というと、一般的には「天然ボケ」のキャラクターで知られている。飄々とした態度でとんちんかんな発言を連発する姿が笑いを誘っている。自宅の壁に「バカ息子」と落書きをされた事件のときに「うちには娘しかいないんだけど」と不思議がったという話はもはや伝説となっている。    しかし、彼がただの「天然ボケタレント」にすぎないのであれば、これほど長期にわたって人気を保つことはできなかっただろう。一茂が愛される理由は、そのとぼけたキャラクターの裏に人としての深みが感じられるからだ。    一茂の父親は長嶋茂雄。言わずと知れたプロ野球史上最高のスーパースターである。そんなスターの息子としてこの世に生を受けた一茂は、裕福な家庭で生まれ育った。確かに金銭的には「何不自由ない暮らし」をしていた。だが、一茂の少年時代はある意味では不自由そのものだった。    同世代の子供の中でも飛び抜けて体が大きかった一茂は、スターの息子として小さい頃からマスコミに注目され、カメラを向けられてきたからだ。小4のときに地元のリトルリーグのチームに入って野球を始めると、練習場には大勢のマスコミが詰めかけた。父の茂雄が現役引退を表明して日本中に衝撃を与えたのはその前年だった。マスコミの人々は、茂雄の才能を継ぐ者として小学生だった一茂の一挙手一投足に注目していた。    野球の練習が終わり、友達同士で楽しく話していると、そこにカメラを構えた記者たちが近寄ってくる。それに気付くと、友人たちは一茂のもとからスッと離れていってしまう。思春期の彼にとって、それは途方もなく悲しいことだった。1年ほど経って、そんな生活にうんざりして野球をやめてしまった。  

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