今朝(11日)の道内は、晴れて青空の広がった所が多くなりました。しかし、道央や道南方面から次第に薄雲がかかり、太陽の周りに「日暈(ひがさ)」が確認できました。日暈は、天気が崩れる前に見られることがあります。今日の道内は夜に雨の降りだす所が多くなる見込みです。午前中の札幌の上空(2017年4月11日）　撮影：日本気象協会北海道支社 森和也 日暈　いつ見られる? 薄いベールのような雲がかかった時に見られることがあります。この雲は「巻層雲」という種類で、上空5～13kmと、非常に高い所にかかる雲です。巻層雲は、低気圧の周りに発生します。そのため、日暈が見られたときは、低気圧が近づく=天気が崩れる、ということが言えるのです。 夜から広く雨　明日は雪に 夜は道央や道南方面を中心に雨が降り出し、次第に降り方が強まるでしょう。風のやや強く吹く所が多く、傘の差しにくくなることもありそうです。日付が変わる頃から、石北峠や三国峠など、峠では雪に変わります。今はアスファルトの見えている峠も多いですが、再び積雪状態に変わっていく見込みです。さらに、明日の昼頃から、道央や道北などで平地でも湿った雪が降り出します。道央では雪の降り積もる可能性は低いですが、明日は札幌でも、みぞれとなる時間帯がある見込みです。一方、旭川や名寄など道北では明後日にかけて、平地でも再び積雪状態となる所があるでしょう。明日一日で降る雪の量は、5センチから10センチくらいで、湿った重たい雪のため雪かきも大変になりそうです。次第に風が強まり、道北や道央の沿岸では、ふぶきとなり、荒れた天気となる恐れがあるため、最新の気象情報をしっかりと確認するようにして下さい。

発達中の低気圧が近づくため、関東は沿岸部を中心に、風が吹き荒れそう。交通機関に影響がでる恐れもあり、帰宅時間は「電車の遅れ」や「車の運転」に要注意。 強風　帰宅時間帯と重なる恐れ 今日の関東は、広い範囲で雨が降っていて、冬に戻ったような寒さになっている所もありますが、この後、帰宅時間にかけては、雨とヒンヤリだけでなく、強い風にも注意が必要です。 というのも、発達中の低気圧が、今夜遅くには、関東の東海上に達するから。低気圧が近づく関東では、これから風が強まるでしょう。 予想される最大風速は、関東地方の陸上で15メートル。これは、風に向かって、歩きにくくなったり、傘がさせないほどの強い風です。また、樹木全体が揺れ始めたり、電線が揺れ始めるくらいのレベルです。これほどの強い風が吹くと、高速道路を運転している車は、横風に流される感覚を受けます。 また、関東地方の海上と伊豆諸島は、さらに風が強く、予想される最大風速は、20メートルとなっています。 この「最大風速」というのは、10分間の平均ですので、瞬間的には風がもっと強くなるでしょう。 予想される「最大瞬間風速」は、関東の陸上、海上、伊豆諸島のいずれも30メートルとなっています。これほどの強い風が吹くと、沿岸部を走る電車は、遅延が発生するなど、影響がでる恐れがあります。風の強い時間帯が、ちょうど、帰宅ラッシュが始まる時間帯なので、お帰りの際は、交通機関の乱れに注意が必要です。 荒れた天気の後は　寒暖差に注意 関東で、風が吹き荒れるのは夕方まで、夜には風も少しずつ弱まるでしょう。ただ、雨は、夜遅くまで残りそうです。千葉など沿岸部では、夜9時頃までは、カミナリが鳴ったり、雨が激しく降る所もあるでしょう。カミナリが鳴る時には、局地的に突風が吹きますので、お帰りの遅い方も、まだ傘があおられる心配があります。十分、お気を付け下さい。 あすの関東は、天気が回復へ向かうでしょう。あすの日中もまだ北風ですが、今日ほど強く吹くことはなく、寒さは解消するでしょう。東京の最高気温は、この時期らしく19度まで上がる予想です。あすの日中は、今日との寒暖差に、ご注意下さい。

あす(11日)は広く本降りの雨で、沿岸部を中心に雨脚が強まったり、風が強まったりしそうです。関東を中心に気温も低く、冬のような寒さになるでしょう。 ◆雨・風強まる所も 今日(10日)は、前線を伴った低気圧が九州付近に進んできています。暖かく湿った空気が入り、九州南部を中心に活発な雨雲もかかっています。あす(11日)は、低気圧が本州の南岸沿いを発達しながら進み、雨の範囲が東や北へ広がるでしょう。沿岸部を中心に風も強まり、横なぐりの雨となる見込みです。満開から日の経った桜には花散らしの雨や風になってしまいそうです。 ◆各地の天気のポイントや注意点 【九州】あすの昼頃まで雨が降り続き、南部を中心に雨量が多くなる恐れがあります。低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害にご注意下さい。午前中は南よりの風が吹いて、気温は20度くらいと高いですが、午後は北よりの風に変わって、グッと気温が下がりそうです。 【四国】あすの夕方にかけて雨が降るでしょう。あすの午前中はバケツをひっくり返したような激しい雨の降る所もある見込みです。通勤・通学の時間帯が雨のピークに重なりますので、時間に余裕を持った行動を心がけると良さそうです。 【中国・近畿】今夜は所々で雨が降りだすでしょう。あすは断続的に雨で、本降りの雨となりそうです。沿岸部では雨脚の強まる所もありますので、大きめの傘があると良さそうです。 【東海】今夜遅くには雨の降りだす所があるでしょう。あすの昼頃からは本降りの雨になりそうです。夜の帰宅時間帯も雨で、傘の手放せない天気が続くでしょう。名古屋の最高気温は15度に届かず、空気がヒンヤリするでしょう。 【関東・北陸】あすの朝から次第に雨が降りだすでしょう。昼頃からは広く本降りで、沿岸部を中心に雨脚の強まる所もありそうです。沿岸部では風も強まり、横なぐりの雨になる所もあるでしょう。傘があおられないようお気をつけ下さい。日中も気温の上がり方は鈍くなり、冬のような寒さでしょう。東京の最高気温は10度くらいまでしか上がらない見込みです。厚手の上着はもうしまったという方はストールや重ね着などで工夫して暖かくしてお過ごし下さい。 【東北・北海道】東北はあすの午後は次第に雨が降りだすでしょう。北海道も夜遅くなると雨が降る見込みです。あさって(12日)以降は一時的に寒気が入り、雪の降る所もあるでしょう。13日にかけて風も強まり、荒れた天気になる恐れがあります。 【沖縄】あすも雲に覆われ、昼頃は一時的に雨や雷雨になるでしょう。

先週は、道内では今年初めて20度以上の気温となるなど、季節が一気に進みました。札幌も6日には積雪がなくなり、日当たりの良い場所では早くもタンポポが顔をだしています。ただ、今週は週の中頃にかけて季節は逆戻りしそうです。道路わきのタンポポ　札幌市（2017年4月9日）　撮影：日本気象協会北海道支社 持田浩 今日の天気 今日(10日)の道内は、各地で晴れて、春の日差しに恵まれます。最高気温は広く10度前後でこの時期本来の気温となりますが、オホーツク海側でなどでは海から冷たい風が流れ込むため、5度くらいにとどまり3月下旬並みの見込みです。また、道東方面を中心に風がやや強く吹くため、お出掛けには風を通しにくい、暖かな服装が良さそうです。 12日と13日は寒の戻り 今週の気温は、平年並みか高い日が多いですが、12日と13日は最高気温が広く6度前後にとどまり、3月下旬並みと季節は逆戻りとなります。先週の暖かな陽気のあとの寒さとなりますので、気温差で体調など崩さないようご注意下さい。 天気は明日(11日)日中までは、割合晴れますが、夜には日本海から低気圧を含む気圧の谷が近づき、広く雨となります。胆振地方など降り方の強まる所もあるでしょう。この低気圧は発達しながらサハリン方面に進むため、12日から13日も広く天気が崩れます。12日の夜から13日にかけては上空に強い寒気が流れ込み、日本海側を中心に湿った雪が降り、沿岸ではふぶくでしょう。低気圧の発達の程度や進路によっては、日本海側などで大荒れの天気となる恐れがあります。

きょうは九州は一日雨で、激しく降る所も。中国や四国は昼頃から、夜は近畿や東海でも所々で雨に。関東以北は、今日いっぱいは天気の崩れがなく、お花見に適。 きょうの天気 今朝、すでに沖縄や九州の広い範囲で雨が降っていて、九州では南部を中心に本降りとなっています。前線を伴った低気圧が近づいているためです。雨雲はゆっくりと東へ広がっていきます。 【各地の天気(西から)】 沖縄は、昼過ぎにかけて本島地方を中心に雨や雷雨でしょう。 九州は一日を通して、強弱を繰り返しながら雨が降ります。雷を伴う所もあるでしょう。特に南部では雨雲が発達しやすく、夕方にかけて局地的に激しい雨が降る見込みです。路面がすべりやすいうえに、雨で見通しが悪くなる恐れがあります。車の運転は、いつも以上に慎重になさってください。アンダーパスなど、低い所を通る道路は、冠水する危険性もあります。 中国・四国は今朝はまだ雨の所は少ないですが、昼頃から広く雨となり、次第に本降りになるでしょう。夜になると、四国で激しく降る所がありそうです。雨とともに風も強まって、横なぐりの雨になる所もあるでしょう。 近畿も天気が下り坂です。紀伊半島の早い所では昼過ぎから雨が降り始め、夜にかけて雨雲が日本海側まで広がるでしょう。 東海は、午前中は雲の間から日の差すこともありますが、午後は雲が厚みを増してきます。夜は所々で雨が降り出しますので、お帰りが遅くなる方は、傘を持っておくと安心です。 関東甲信と北陸は、きょうは天気が回復。おおむね晴れる見込みです。ただ、あすは雨と風が強まりますので、お花見は今日のうちに楽しんでおくと良さそうです。 東北と北海道も広く晴れる見込みです。きのうは北寄りの風が強めに吹きましたが、きょうは収まってきます。 なお、あすは沖縄と九州は昼前後まで、中国と四国、近畿、東海、関東甲信はほぼ一日雨で、風も強まります。北陸と東北は昼頃から次第に雨。夜は北海道も次第に雨で、雪の交じる所もありそうです。 きょうの最高気温 沖縄は、那覇で26度など、きのうと同じくらいで、ムシムシしそうです。 九州と中国、四国は、気温があまり上がってきません。福岡と広島は15度、高知はきのうの夏日から一転して17度の予想です。きのうの昼間は、上着なしで過ごした方も多いと思いますが、きょうは羽織る物がないとヒンヤリするでしょう。 近畿と東海はきのうと同じかやや低めで、大阪は18度、名古屋は17度の予想です。 関東甲信はきのうと同じくらいで、東京は16度の予想です。日差しが戻るうえに、風も収まるので、過ごしやすいでしょう。 北陸と東北、北海道はきのうと同じかやや高めで、金沢と仙台はともに16度、秋田は13度、札幌は10度の予想です。こちらも風が収まってきて、日差しの温もりを感じられそうです。

入社式・入学式weekが始まりました。今日これから、そして小中高の入学式当日のお天気を解説いたします。 今日4月3日は入社式という方も多かったのではないでしょうか。大切な一日ですが、北海道では、今日これからも雲に覆われる天気が続きそうです。そして雨の所も…。 今日これからは…。 北海道付近は気圧の谷の中に入っており、全道的に雲が広がりやすく、南西部を中心に雨の降る所があるでしょう。札幌周辺も、昼過ぎから帰宅時間となる18時頃までは雨のぱらつく時間が出てくる可能性があります。網走地方や、釧路地方も降り方は弱いものの18時頃までは雨や湿った雪が降りやすくなりそうです。 また、今週は入学式も控えており、道内では小学校が6日、中学校が7日、高校が8日に行われる所が多いようです。 小中高、入学式の天気は…。 新しい制服を着る方も多いかと思われますが、天気は週末にかけて下り坂となってしまいます。 札幌市内の多くの小学校の入学式が行われる6日は晴れて日差しにも恵まれそうですが、中学校で入学式が行われる7日には低気圧や気圧の谷の影響で、日中を中心に全道的に雨となる見込みです。雨の降りやすい天気は高校の入学式が行わる8日にかけて続く見込みです。折角の新しい制服が濡れてしまわないように、今から傘や防水スプレーなどの準備をしておくと安心です。 最新の気象情報のご確認をお忘れなく。