第6回 オールマン・ブラザーズ・バンド《ブルー・スカイ》~24歳の若さで急逝したドゥエイン・オールマンとの最後のスタジオ・セッション
オールマン・ブラザーズ・バンドの2作目『アイドルワイルド・サウス』は1970年の春から夏にかけて録音されている。発売は、ドゥエインがデレク&ザ・ドミノスのレコーディング・セッションに参加した直後の、同年9月末。基本的にはデビュー作で確立した音楽性、方向性が踏襲されているのだが、じつはここで、バンド内に大きな変化が起きていた。ディッキー・ベッツの書いた曲が《リヴァイヴァル》、《イン・メモリー・オブ・エリザベス・リード》と2つも取り上げられ、1作目ではドゥエイン・オールマンのギター・パートナーという役割に徹していた彼がソングライターとしても、その存在感を強く打ち出すようになったのだ。
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