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大友博

大友博

プロフィール

大友博(おおともひろし)1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。dot.内の「Music Street」で現在「ディラン名盤20選」を連載中

大友博の記事一覧

第23回 レッド・ツェッペリン《胸いっぱいの愛を》と《天国への階段》~ジミー・ペイジのギター・ソロ
第23回 レッド・ツェッペリン《胸いっぱいの愛を》と《天国への階段》~ジミー・ペイジのギター・ソロ この連載で僕は、指で弦に張力を加えることによって音程を上げるギター・テクニックに関して「チョーキング/Choking」という言葉を使わないようにしてきた。正しくはベンディング/Bendingであり、チョーキングは、経緯や理由はわからないが、ほぼ日本だけで定着してしまった言葉だからだ。だが、若者向けの音楽誌などに掲載されたタブ譜や奏法解説では今でもcho.などという符号が使われているかもしれない。中高年向けのギター教室では「さあ、それでは、今日はチョーキングを勉強しましょう」なんてことも…。
第22回 ボブ・ディラン《ゴーイング、ゴーイング、ゴーン》~ロビー・ロバートソンのストラトキャスターで引くギター・ソロ
第22回 ボブ・ディラン《ゴーイング、ゴーイング、ゴーン》~ロビー・ロバートソンのストラトキャスターで引くギター・ソロ ザ・バンドのフェアウェル・コンサート『ザ・ラスト・ワルツ』がサンフランシスコで行なわれたのは、1976年11月25日。昨年(2016年)は40周年ということで、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、ジョニ・ミッチェル、ドクター・ジョン、ヴァン・モリスン、リンゴ・スターらがゲスト参加したその記念碑的コンサートを記録した作品のアニヴァーサリー・エディションなども発売されている。そういった動きに刺激され、あらためてザ・バンドを聴き込んだという方も多いだろう。あるいは、若い音楽ファンのなかには、40周年をきっかけにはじめてザ・バンドというグループの存在を知り、その豊かな音楽に深く、深く引き込まれてしまったという方も少なくないのでは。
第21回 ビートルズ《ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス》~ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンの因縁の曲
第21回 ビートルズ《ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス》~ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンの因縁の曲 米ローリングストーン誌2011年の別冊『THE BEATLES; 100 GREATEST SONGS/ビートルズ名曲100選』は、そのタイトルが示すとおり、4人が約8年にわたった公式活動のなかで残した約200曲のなかから100曲を選び出し、制作にまつわるエピソードなどとともに紹介したもの。この国の一般的なビートルズ・ファンの大半が大好きなはずの《ミッシェル》が外されているなど、ローリングストーン誌らしさが強く打ち出された100選で、個人的には「ほぼ納得」の内容だった。
第20回 ローリング・ストーンズ《タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン》~ミック・テイラーからの訣別のソロ
第20回 ローリング・ストーンズ《タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン》~ミック・テイラーからの訣別のソロ ザ・ローリング・ストーンズ初期の代表曲の一つに《タイム・イズ・オン・マイ・サイド》がある。1964年に録音され、シングル・ヒットも記録したこの曲の歌詞が描いているものは、ジャガー/リチャーズのオリジナルではなかったとはいえ、若い彼らの正直な想いであったはず。ところが、それからちょうど10年後、1974年発表のアルバム『イッツ・オンリー・ロックンロール』に彼らは、対照的な《タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン》という曲を収めている。「時は味方」と「時は残酷」。どちらもポピュラー音楽の普遍的なテーマであり、あまり深読みしないほうがいいのかもしれないが、ぴったり10年の間隔をおいて、というところになぜか興味をひかれてしまう。
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