銃どころか鉛筆さえ持たない人々 古賀茂明 2019年9月、米国の著名投資家ジム・ロジャーズさんと対談した。本コラムでも紹介したので覚えている方もおられるだろう。当時、彼は、立て続けに日本経済に関する本を出したこともあり、新聞・雑誌に頻繁に登場していたが、特に注目を集めたのが以下の発言だ。 ジム・ロジャーズ古賀茂明著名投資家 11/23 週刊朝日
10万円給付が示した聞く力の危なさ 古賀茂明 岸田文雄総理が総裁選で宣伝した「聞く力」。安倍晋三氏、菅義偉氏と二代続けて「聞く耳もたず」の総理だったから、セールストークとしては有効だった。だが、「聞く力」だけでは政治が混乱する。それが早くも露呈した。 10万円給付古賀茂明岸田政権 11/16 週刊朝日
立憲は代表戦で本気度を示せ 古賀茂明 総選挙で大敗した立憲民主党の枝野幸男代表が辞任を表明した。結党以来初めて党員・サポーターも参加する本格的な代表選が行われる見通しだ。 代表選枝野幸男立憲民主党 11/9 週刊朝日
菅原文太が危惧した落第国家 古賀茂明 衆議院総選挙が終わった。今回の選挙の特徴の一つは、ほぼすべての政党が、公約の中で、国民への直接給付を強調していた点だ。格差是正や成長か分配かについての議論も盛んだった。先進国の中で日本だけが労働者の給料が上がっていないという事実が、かなりの時間差を伴って、ようやく国民に知れ渡るようになったことで、与党と言えども、国民の所得の引き上げについて強く意識せざるを得なくなったのだろう。 岸田政権総選挙菅原文太 11/2 週刊朝日
岸田総理の「六重苦論」はフェイクだ 古賀茂明 「六重苦」。岸田文雄総理が党首討論などで頻繁に用いる言葉だ。「アベノミクスは『六重苦』と言われた旧民主党政権の経済苦境から脱し、デフレでない状況を作り出し、GDPを高め雇用を拡大した」というような使い方をする。 六重苦古賀茂明岸田政権政官財の罪と罰 10/26 週刊朝日
安倍晋三元首相が驚く国民の選択 古賀茂明 衆議院が解散され、31日に総選挙の投票日を迎える。2012年の第二次安倍晋三政権誕生から8年9カ月の間、3回の参議院選挙と2回の衆議院総選挙があった。この間、消費税引き上げ、集団的自衛権行使容認の安保法制などの不人気政策があり、森友学園、加計学園、桜を見る会などの問題に代表される安倍氏による国政の私物化、さらには、小渕優子氏や甘利明氏など閣僚の不祥事も相次いだ。自民党は毎回逆風下で選挙を戦ったが、それでも選挙で連勝していた安倍氏に言わせれば、「文句があるなら国民に言え」ということになる。 古賀茂明安倍晋三総選挙自民党 10/19 週刊朝日
岸田総理は「化石の中の化石」? 古賀茂明 10月4日、岸田文雄内閣が発足した。総理大臣指名後記者会見の冒頭発言は、5分で眠気を催す内容だったが、最後に、10月14日に衆議院を解散し、19日公示、31日に総選挙を行うという爆弾宣言で世間を驚かせた。想定された最速の選挙日程をさらに1週間前倒しするという驚きの内容。決断力をアピールする幸先の良いスタートだ。 エネルギー政策岸田政権気候変動 10/12 週刊朝日
岸田新総裁誕生でも変われない自民「5つの大罪」 古賀茂明 自民党総裁選が終わった。党員票では河野太郎行革相が169票で、110票の岸田文雄氏に60票近い差をつけた。河野票には、安倍晋三元総理と菅義偉前総理の9年近くに及ぶ強権利権政治に終止符を打って欲しいという願いが込められていたと見るべきだ。 古賀茂明岸田政権政官財の罪と罰 10/5 週刊朝日
総裁選と総選挙の二つのシナリオ 古賀茂明 先週の本コラムの最後に、(自民党総裁選で)「河野・石破、さらに小泉進次郎環境相の三者によるKIK連合ができれば、国民は熱狂し、河野氏勝利となる。」「ただし、河野氏が森友問題の再調査と脱原発を明言することが条件だ」と書いた。 古賀茂明安倍政治自民党総裁選 9/21 週刊朝日