■千葉県船橋市 Mさま邸

 Mさま邸は、郊外の住宅地に立地し、ビルトインガレージを備えたモダンな外観が印象的。周囲には、子育てが終わった世代が多いせいか、落ち着いた雰囲気が漂います。

 理想的な広さの土地が見つかり、新築を決意したときに、ご夫妻がコンセプトにしたのは「キュービックな家」でした。そしてもうひとつ、「シンプルモダン」であること。新たな家にご夫妻が求めたのは、そうしたムダのない美しさでした。

 そのため、1階のパブリックスペースは、広々としていてすっきりとしています。大きなオープンキッチンも道具類がしっかり収納されて、とてもすっきり。奥さまの「シンプルが好き」という志向が、パブリックスペースにも徹底されているせいでしょう。

 シンプルでムダがないとはいえ、冷たさを感じないのがMさま邸の特徴です。大きな窓からは、カーテンを通してやわらかな光がたっぷりと注ぎ込み、あたたかい色調のフローリングが空間全体をやさしく包みます。大きなキッチンでは、2人のお子さまもいっしょに奥さまとお料理をするそうで、親子の楽しそうな笑い声が聞こえてきそうです。

 そんなやさしい空間の一角に、隠れ家のように配置されているのが、ご主人の部屋。イメージを伝えるために、自らデザインを書き起こしたほどのこだわりの空間です。キッチンの横から階段を下りた先は、壁の色もダークに染まり、まさに「男の空間」という印象。中に入るとビルトインガレージが連結されて、大好きなスポーツカーが目の前にあるという仕掛けです。

 スポーツシューズやミニレーシングカーなど、お気に入りのものが飾られている様子は、まるでギャラリーのよう。奥さまも「家づくりはほとんどを任せてもらいましたが、この趣味の部屋だけはノータッチ。主人も楽しみながらデッサンを描いていました」と語ります。

 また、ご夫妻が気にかけた空間として、子ども部屋があります。2階の明るい空間で、間仕切りもできるよう広く設定されています。ここは明るくあたたかいせいか、とても心地のいい空間で、お子さまたちも大のお気に入り。

 ほかにも2階には畳の部屋やマルチスペースがあり、3人のお子さまたちの成長に合わせてフレキシブルに活用したいと考えているそうです。

 こうした工夫に加えて、3人のお子さまが全員女の子であることから、シューズクローゼットや洗面所といった空間にも、女性ならではの配慮が行き届いていました。

 ご夫妻ともに多忙な仕事をおもちなだけに、お子さまと家で過ごす時間は貴重なもの。やさしい空間の中で、ご家族の笑顔が素敵に輝いていました。

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