慶應義塾大出身の自民候補者には2世、3世や政治家家系がやたら多い。例えば御法川信英(秋田3区)、加藤鮎子(山形3区)、船田元(栃木1区)、福田達夫(群馬4区)、石原宏高(東京3区)、石原伸晃(東京8区)、甘利明(神奈川13区)、河野太郎(神奈川15区)、竹下亘(島根2区)、橋本岳(岡山4区)、岸信夫(山口2区)などだ。このうち、福田、竹下、橋本、岸の親族は総理大臣。加藤、船田、河野、石原兄弟の親族は派閥の領袖という毛並みの良さだ。大物政治家は息子を慶應に通わせたがるようだ。

 早稲田大出身の立候補者には都府道県、市町村区議会出身が幅を利かせている。例えば額賀福志郎(自民、茨城2区)、野田佳彦(無所属、千葉4区)、松原仁(希望、東京3区)、下村博文(自民、東京11区)、金子恵美(自民、新潟4区)、赤松広隆(立憲民主、愛知5区)、岩屋毅(自民、大分3区)など。かつて地方出身が多かった全国区大学の面目躍如といったところか。

 中央大出身の国会議員には看板学部の法学部卒、法曹出身者が見られる。今回、東京地検検事だった若狭勝(希望、東京10区)が立候補した。

 国際基督教大出身の候補者には留学経験、海外勤務の「国際派」が見られる。 姜英紀(立民、大阪13区)は前職がNHK国際放送局キャスター、ロイター通信記者。山内康一 (立民、福岡3区)はロンドン大の修士課程を修了し、国際協力事業団 (現・国際協力機構、JICA)に勤務していた。 牧島かれん(自民、神奈川17区)は、米・ジョージワシントン大で修士号を取得している。

 国会議員出身校では少数派の聖心女子大。いま、OGの候補者が熱い戦いを繰り広げている。北海道11区の中川郁子(自民)と石川香織(立民)だ。中川は元衆議院議員の故・中川昭一の妻、石川は公民権停止中の元衆議院議員の石川知裕の妻。中川昭一と石川知裕も過去選挙で戦ってきたが、その妻どうしが議席を争うという構図となっている。

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