「米球界関係者は冷静に見ている。メディアやファンは結果に一喜一憂するが、球質やコンディションを客観的にジャッジしている。現時点では以前と遜色ないという声も聞こえる。MLB復帰が可能となった際には獲得競争になるはず」(在米スポーツライター)

「米球界は好景気で、仮にバウアーがMLB復帰する場合はNPB球団とは比べ物にならない金額が手に入る。日本で骨を埋めるとすれば、心底から日本を愛している場合だけだろう。結局は本人の気持ち次第」(DeNA担当記者)

 これまでも多くの大物外国人選手がNPBにやってきたが、“日本に合わず”早い段階で帰国するケースも少なくなかった。しかしバウアーの場合は日本で長くプレーすることもあるのでは?と思わせてくれるほど、“馴染んで”はいる。

「バウアー人気でグッズはバカ売れ、横浜駅ビルには大型広告が掲出される騒ぎ。多少の金額を払っても回収は可能なはず。DeNAを含めたNPB球団は人情のみではなく、条件面でも本気の誠意を見せて欲しいものです」(スポーツマネージメント会社関係者)

 開幕から2カ月しか経過していない段階で早くもオフの去就が話題になるほど、バウアーの影響力は大きい。

 野球界では不祥事が多発、イメージダウン進行中の今だからこそ必要な存在。大谷翔平(エンゼルス)ら一流の日本人選手がメジャーに活躍を求める今、逆に米国から来た大物は貴重でもある。1年でも長く日本でプレーしてNPBを盛り上げて欲しいとも思う。