改めて見てみると、全く戦力にならなかった例は少ない印象を受ける。やはり日本の野球について知っていることはアドバンテージと言えそうだ。一方で大成功と言えるのはマギーくらいで、在籍期間も最長でも2年となっている。それ以前を振り返ってみてもセギノール(元オリックスなど)が2度目の来日で入団した日本ハム(2004年)で4年間在籍し、ホームラン王も獲得するなど活躍した例はあるものの、多くは短期間でチームを去っている。それを考えるとアルモンテについても過剰な期待をかけるのは危険であり、外野手はある程度選手が揃っていることからも、アキーノが期待外れだった時のバックアップと考えておくのが妥当だろう。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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