阪神時代のブラゼル
阪神時代のブラゼル

 阿部寿樹、京田陽太を交換要員に涌井秀章と砂田毅樹を獲得するなどオフに活発な動きを見せている中日。外国人ではアキーノ、カリステに加え、かつてプレーしていたアルモンテの復帰も決まり話題となっている。これまでにも一度NPB球団を退団して復帰した選手は少なくないが、果たしてその成功率はどの程度なのだろうか。最初の来日で一定の成績を残した選手を中心に、過去10年の復帰後の成績について調べてみたところ、以下のような結果となった(※対象は翌年からNPBの他球団に移籍した選手ではなく、一度他のリーグでプレーしてからNPBに復帰した選手のみ。ブラゼルは2度目のNPB復帰となった時の成績を参照)。

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■ブラゼル(元阪神など・2013年にロッテで復帰)
※2013年開幕当初はアメリカ独立リーグでプレー
在籍2年 97試合70安打15本塁打47打点0盗塁 打率.268

■ボウカー(元巨人・2014年に楽天で復帰)
※2014年開幕当初はメキシカンリーグでプレー
在籍1年 65試合53安打7本塁打22打点3盗塁 打率.248

■カラバイヨ(元オリックス・2015年に古巣オリックスで復帰)
在籍1年 64試合56安打12本塁打35打点0盗塁 打率.252

■マット・クラーク(元中日・2016年にオリックスで復帰)
在籍1年 11試合5安打2本塁打4打点0盗塁 打率.172

■ウィリー・モー・ペーニャ(元ソフトバンクなど・2017年にロッテで復帰)
在籍1年 70試合53安打15本塁打38打点0盗塁 打率.242

■マギー(元楽天・2017年に巨人で復帰)
在籍2年 271試合307安打39本塁打161打点6盗塁 打率.300

■ヒース(元広島・2018年に西武で復帰)
在籍2年 76試合6勝4敗15セーブ16ホールド 防御率3.04

■ブランドン・マン(元DeNA・2019年にロッテで復帰)
在籍1年 14試合 0勝2敗0セーブ3ホールド 防御率3.94

■チェン・ウェイン(元中日・2020年にロッテで復帰)
在籍1年 4試合0勝3敗0セーブ0ホールド 防御率2.42

■エンニー・ロメロ(元中日・2021年にロッテで復帰)
※2021年開幕当初はメキシカンリーグでプレー
在籍2年 24試合9勝9敗0セーブ0ホールド 防御率3.05

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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