■ベスト1位:藤井皓哉(ソフトバンク・推定年俸650万円)

【成績】55試合 5勝1敗3セーブ22ホールド 防御率1.12

 広島では6年間で1勝と結果を残せず2020年オフに自由契約となり、四国アイランドリーグの高知を経て昨年オフにNPB復帰を果たした。当初は育成契約だったが、キャンプ、オープン戦で結果を残して開幕直前に支配下登録されると、シーズン2試合目の登板から21試合連続無失点を記録するなど活躍。最終的にはチーム2位となる22ホールドの大活躍で、ブルペンの救世主的な存在となった。独立リーグを経てNPBに復帰した選手は少なくないが、ここまで見事な活躍を見せたのは藤井が初めてである。契約更改では約9倍となる推定年俸5000万円でサインしたことが報じられたが、それだけ高い評価にも納得の活躍だった。長年抑えを務めた森唯斗が先発に転向する予定だけに、来季はさらなる飛躍に期待したい。

(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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